2019年01月22日

2019年新ルール・ピンを刺したままパット(2)


 昨日は「ピンを挿したままパット」の実施上の問題について書いたが、今日は別の切り口から。そう、プレイヤーが一番気になる、「ピンを挿したままパットした方が入りやすいのか?」という問題である。

 多くのアップされている検証動画などで、またデシャンボーも言うように、一般論としては「ピンを挿していたほうが入りやすい」という意見が多いようである。しかし、天の邪鬼な私は(検証もせず、思考のみで)これに異論を唱えたい。



 私は検証動画のいくつかを見た。その多くが、「ピンが挿されているカップと抜かれているカップに対し、色々な強さでパッティング(あるいはボールを転が)し、そのカップイン率を比較する」というものだった。そしてその検証結果は、「ある程度の強さ以上になると、ピンが挿されているカップの方がカップイン率は高くなる。よってピンは挿したままのほうが良い」という結論だった。

 また、カップのセンターを狙ったパットだけでなく、センターをわざと外した(でもカップインする確率は高い)パットの検証ビデオもあった。こちらも上と同様で、適度な強さで打たれたパットには差はなかったが、強めに打たれたパットではピンを挿したままの方がカップインする確率は高い」という結果が出ていた。



 しかし私が思う疑問点その1。強めに打たれた時、確かにピンが挿されている方がピンに当たってカップインする確率が上がる。でも、その「強め」が1mのパットを3mも5mもオーバーするような、実際にはほぼやらないような強さなのだ。そんな強さで打つのはラウンド歴数回の初心者ぐらいであり、どんなにノーカンなアマチュアでもそこまで強く打つことはまず、ない。

 Youtubeなどにアップされているそういう動画は「検証のための検証」であり、「実施のための検証」になっていない。よって、現実的ではないと思う。



 疑問点その2。 「ピンが挿してあれば強気にラインを消して打てるわけで、その時のための検証だからチョー強気に打ってるんだ」と言う人がいるかもしれない。確かに理屈ではそうだ。

 しかし実際のグリーン上で、「1mから3mオーバーさせる強さでピンに当てて入れる」という選択肢を本当に取れるだろうか?だって、まっすぐピンに当たったら入るだろうけど、ボール半個ぐらい左右にずれたら弾かれて3mのパットが残るんだよ?そんなリスク背負ってまで強気で打つ必要ある?

 それだったら「キチンと読んで今までどおり1mを狙う」ほうが絶対確率高いよね。誰だってそうする。俺だってそうする。




 デシャンボーがどういう検証を行ったかは不明だが、たぶん彼のことだからありとあらゆる条件(上り下り、左右のブレイク、強さ等)を組み合わせて検証し、一定の確信を得たんだろう。しかし、それは彼がプロだから、つまり狙ったとおりに打てるから。

 上に書いたとおり、私など1mでもまっすぐ転がせない、3mでもカップにかすらないぐらいのスカタンな腕前では、そもそもピンにまっすぐ当てるなど幻想でありただの願望であり思い上がりであり、つまり「強めに打ってピンに当ててカップインさせる」という考え方は根本から大間違いなのである。30cmでも100発100中は無理だ。

 っていうか、そもそもピンにまっすぐ当てられる腕前があればピンを抜こうが挿したままだろうが入れられるよね。


 あえてピンを挿したままパットする状況があるとしたら、ピンが保険になるような状況、すなわち、そうとう強い下り傾斜の途中に切られたカップで、もしカップを超えると数m以上オーバーする事がわかっていて、しかも距離が短く(1m未満)てほとんどまっすぐのパット、ということになる。こんなの数ラウンドに1回あるかないかだよね。



 というわけで、ごる日々的には、進行上の問題がある時以外ピンは抜いてもぬかなくてもどちらでもいい(っていうか、私のレベルではどっちでも一緒)、と考えたいと思います。

 あ、もちろん、「ピンを挿したままプレーしましょう」と言われたらそれに従うし、ピンを抜くことに反対もしない。

posted by hiro at 10:25| Comment(0) | 規則(ルール)

2019年01月21日

2019年新ルール・ピンを刺したままパット(1)


 新ルール第二弾。今日はピンを挿したままパット(正確にはホールアウト)OKのルール。詳しくは例によって自分で確かめていただきたい(規則13-2)が、1つだけ覚えておきたいことがある。それは、
 
 ストロークを行う前に、抜くのか挿したままにするのか決めておかなければいけない。

という事だ。つまり、旗を立てたまま(人に付き添ってもらわずに)パッティングした時、強すぎてピンに当たると跳ねて入らないと判断しても「ピン抜いて!!」と急遽人に頼む事はできないということだ。逆もまた然り。下りのパットでピンを抜いてストロークした後、打ちすぎて大オーバーしそうだからといってもあわててピンを挿してもらう、ということはできない。まあそんな事するヤツは居ないだろうけど。




 さて、このルール改正も、他のルール改正と同様、基本的には「プレーファスト」を目的として作られたものである。つまりこのルールは、

・ロングパットの際、旗竿に人が付き添っていなくてもすぐ打てる

・一番遠い人がグリーン上からパットを打つ時にピンを抜き、次の順番の人がアプローチだからとピンを挿し、3番めに近い人がまたグリーン上なのでピンを抜き・・・という煩雑さがなくなる

・ホールアウトした時にわざわざピンを刺す手間が省ける


という時短を目的として作られたことは明らかだ。ただし、実際にプレーする時に少し困ったことが起きた。それは、

 ピンを挿したままプレーするのを基本とする(1)のか、今までどおり抜いた状態が基本で、状況に応じて挿したままプレーする(2)のか、それとも、人によって抜くか挿したままかをいちいち聞かないといけない(3)のか?

 という3つの状況のどれをデフォルトとするのか、なのである。



 まだルールが変わって日が浅いので、おそらく当分は(2)で運用されると思う。しかし、慣れてくればだんだん(1)へと移行していくだろう(数年、あるいはもっと掛かるだろうけど)。しかし、試合などで特殊なケースに限り、一度抜いたピンをもう一回挿して打つ、というケースもでてくるかもしれない(プレーファストの趣旨と真逆になるので推奨できないけど、1ラウンドに1回ぐらいなら許容範囲かな。ルール違反ではないし)。

 しかし面倒なのは(3)だよね。現に、2日の新年杯では「ピン抜きましょうか?」「挿したままで行きましょうか?」と何度も聞く羽目に陥った。どっちでもいい事から起こる混乱だよね。これはプレー前に4人で確認しておく事が必要だと思う。



 あと、1組4人のうち3人がピンを刺したままのプレーをしている中で、1人「絶対にピンを抜いて(あるいは挿して)プレーしたい」という人がいたらだいぶ混乱するよね。それもルール違反じゃないからタチが悪い(マナー違反だと思うけど)。

 まあこういう場合は全員がグリーンに乗ったあと、まずその人にホールアウトしてもらい、残りの3人はその後からピンを刺して(あるいは抜いて)ゆっくりプレーすればいいと思うんだけど、なんか殺伐としそうだよね。



 もう一つ、山岳・丘陵コースが多い日本ならではの問題もある。そう、打ち上げでグリーン面が見えず、かろうじてピンフラッグだけが見えるようなホール、よくあるよね。そういうホールでピンを挿したままパッティングしているとどうなるか。そう、後ろから打ち込まれる可能性がぐんと上がってしまうのだ。

 よって、将来的にはそういうホールの場合、「パッティングをする際はピンを抜いてプレーしてください」という注意書きがグリーンの側に立てられると思われる。美しくないけど、打球事故を避けるためには仕方のない部分だろう。


 以上、このルール改正は波乱を呼びそうである。ひょっとしたら2年後の改定時にはなくなるか、あるいは微妙に変更になるかもしれないね。
 

posted by hiro at 17:37| Comment(0) | 規則(ルール)

2019年01月09日

2019年新ルール・二度打ち


 ついに新ルールが施行された。大きな変更についてはすでに色々なところで解説されたり一覧表がコースのカートに置かれたりしてだいぶ認知されつつあるが、ごる日々では1回に1つに絞って深く掘り下げてみたいと思う。




 記念すべき第一回目は、二度打ちについて。アプローチのビョーキに罹っていた私には非常に馴染みがあるっていうか煮え湯を飲まされたっていうか心底がっくりさせられた二度打ち、これが無罰になるのだ。

 無罰、つまり現象として2回打ってるのに1回のストロークとして数えてくれるということなので大変オトクである。ルールをうろ覚え、知ったかぶり、仕切りたがりの人が「2回打ってるからそれは2打だ」なんて言い出すかもしれないのでここではっきり書いておく。1回のストロークでボールがヘッドに2回当たろうが3回当たろうが、そのストロークは「1打」である。罰はない。

 アプローチのチャックリからの2度打ちだけでなく、例えばグリーンサイドのグラスバンカーからのショットやグリーン上のお先パットなどで緩んで二度打ちをしてしまう可能性はある。そういう時も無罰だと分かっているのとそうでないのとではその後のメンタルもぜんぜん違うのでぜひ覚えておきたい。

 ただし、この二度打ちには「偶然に」というという副詞が付いている。つまり「明らかに故意に」二度打ちした場合は規則10-1aの違反により一般の罰、つまり2罰打を受けることになる。



 ところで、去年まではどうだったかというと、二度打ちした場合1打のペナルティが付加されていた。つまり、グリーン周りから3打目のアプローチをした際に二度打ちすると、3打目のストローク+一罰打で次が4打目ではなく5打目になったのだ。

 二度打ちのアプローチがピンに寄るはずもなく、また精神的ショックから3パットがもれなくついてきた(私の場合)ので、トリプルボギーになることが多かった。

 それが無罰になることで、高い確率でボギーで上がれるようになるのだ。3パットしてもダボ。それどころか1パットならパーで上がれるチャンスもあるのだ。



 というわけで、これからは二度打ちを怖がらずにアプローチできる。それは私のようなアプローチに不安のある人間にとっては大変メリットが大きい。特にメンタル的に。

 今後は安心して二度打ちができるというものである。良かったよかった(いや、したらあかんし)。
posted by hiro at 09:33| Comment(0) | 規則(ルール)