2018年04月01日

ルール改正続報


 先月中旬、来年から大幅に変更になる新しいルールが発表された。それについての大まかな骨子を2週間前に日記で書いたけど、その後R&Aが発表した英文を読んでいると、最後の「付属規則」の部分にいくつか大きな変更が隠れているのを見つけた。いや、隠してたわけじゃないだろうけど。

 付属規則の部分なのでJGAが翻訳しなかったのか、あるいは忘れていたのか、はたまた新しく追加されたのかわからないが、その部分を2週間掛けて翻訳してみた(ほとんど翻訳ソフトでね)ので、ご紹介させて頂く。主だった追加の規則を抜粋して。


 付属規則1-A:ローカルルール


 8、マリガンの権利が正式に認められる

 アマチュアの試合に限り、プレイヤーは18ホール中1度(HDCP1〜18の人まで。19〜36の人は2回、37〜50の人は3回)だけ「マリガン」と宣言することで無罰で打ち直しをすることができる。

 ローカルルールだからどんな試合でも使えるわけではないけど、これを採用した試合ではアマチュアの戦い方が変わる可能性があるかもしれない。基本的にはOBやハザードに入った時に宣言することになるだろうけど、短いパットを外した時に使う人もいるだろう。いつどのような状況の時に使うか、興味深い。


 10、バンカーから「手の5番」を使えるように

 プレイヤーは、同じバンカーから2度打って脱出できなかった場合に限り、1打のペナルティで「手の5番使います!」と宣言すれば3度めはショットではなく手を使ってボールを脱出できる。

 驚きである。冗談が冗談ではなくなるのだ。ただし、これもローカルルールなのでいつどこでも使えるわけではない。これもプレーファーストの考え方なんだろうけどね。



 付属規則2:クラブのデザイン

 6、アマチュアの用具規制の完全撤廃

 ドライバーの反発係数、アイアンの溝規制、クラブの長さ、アンカリング、ボールの重さ、シャフトやグリップの規制等、アマチュアに限ってすべての規制を撤廃する。ただし、JGA主催のオープン競技やエリートレベルの競技は例外的に現行の規制を継続する

 一般アマはどんなクラブを使ってもOKになるということだ。これはゴルフ業界の大きな活性化につながるだろう。マーク金井氏の開発した重心距離が0mmのドライバーや、超高反発ドライバー、ヘッド体積が460ccを超えるドライバー、どんな撃ち方をしてもスピンが掛かるウェッジ(ボールがいくつあっても足りないかもしれないけど)など、様々なクラブが開発、販売され、飛ばなくなったせいでゴルフをやめたシニア世代がコースへ戻ってくるかもしれない。

 使う使わないは個人の自由だけど、遊びのラウンドに限っては色々なクラブを使う、というのは楽しみが2倍になるかもしれない。
 

 11,クラブ本数の制限を15本に

 現在、14本というクラブの本数制限を1本増やし、15本までとする。

 これも単純計算でゴルファー人口と同じ数だけクラブが売れるということで、上記の用具規制の撤廃と合わせると面白い事になりそうな予感がする。つまり、今の14本に、今まで禁止されていた特別なお助けクラブを入れる、ということが流行するかもしれない。

 それだと、上記の(元違反)クラブも足しやすいし、本気モードのときはその1本を抜くという使い方ができそうだ。どんな1本を足すかでそのゴルファーの人となりがわかるかもしれないし面白いかも。


 付属規則3:球

 特に変わりないので略。



 付属規則4:機器と他の携帯品

 距離計測器が原則使用可になり、逆にローカルルールにより禁止することができる、となったことは前回紹介したが、高度、気圧、風向きなども機器を使って自由に測れるようになるらしい。計測機器業界が活気づくのは間違いなく、またそういうのは日本の得意分野でもあるので、日本の産業全体も活気づくかも。


 付属規則5:略


 付属規則6:プレー・ファースト

 6-4 スコアの事前申告

 プレイヤーは、ティグランドでそのホールのスコアを申告することにより、そのホールをパスすることができる。ただし、バーディ以上のスコアは申告することができず、申告はパー、ボギー、ダブルボギー、トリプルボギーの4種類となる。

 申告は1ラウンドに付き9回までで、パーを申告できるのはプラスハンデキャッパーのみで、HDCP1〜18のプレイヤーはボギーを、HDCP19〜36のプレイヤーはダブルボギー、HDCP36以上のプレイヤーはトリプルボギーを申告するものとする。

 
 多分今回の改正でいちばん賛否両論出るのがこいつだろう。プレーしないでスコア?そんな馬鹿な話があるか!私も最初はそう思ったが、時間短縮に繋がる可能性が高いこと、体調不良(熱中症とかね)からのリタイアを減らすことができる事、初心者のラウンドに対するハードルを大幅に下げる、ラウンド中の一時的な天候不良を避けられる、などこれはこれでありなのかなあと思ったりもする。

 もちろんプロの試合やエリートレベルの競技では使わない。



 付属規則7 初心者救済

 7-6 ホールカップを1つのグリーンに2つ設置することを許可

 日本のバラエティ番組にヒントを得たわけじゃあないだろうけど、ローカルルールとして設置可能になるらしい。グリーンの手前と奥にピンが切られた場合、また左右に切られた場合、2段グリーンの上と下、バンカー超えと対角線側など、人によって攻め方にバリエーションが生まれ、グリーンの攻め方に革命が起こるかもしれない。

 またグリーンに乗ってからも、登りだけど距離の長い方を狙うのか、それとも短いけれど下りのパットを打つのかなど2倍楽しめる。まあこればっかりはやってみないとわからないけど、ゲーム性が上がることは間違いないだろう。スコアは案外変わらなかったりしてね。



 付属規則8:ゴルファーの挟持

 8-3 ラウンド中・昼食時のアルコール類の禁止

 ゴルフは自分と向き合い、コースと向き合い、そして競争相手と向き合うスポーツである。ゴルフ発祥の地、スコットランドではそのラウンド中神と向き合っていたという。それほど崇高で神聖なゲーム中、酔っ払うとは言語道断一刀両断、優柔不断も甚だしい・・・と考えたのだろうか。

 ラウンド中はもちろん、ハーフが終わってからの昼食時もアルコール類の摂取は2ペナになるらしい。2ペナを払ってまで飲むか、それとも我慢するか、ティオフ直前に一気飲みするか、はたまた林の中などで隠れて飲むか・・・

 プレー以外で、飲ん兵衛たちの熱い戦いが来年から見られるかもしれない。楽しみである。




























 以上、もちろん全部ウソです。
posted by hiro at 09:32| Comment(2) | 規則(ルール)

2018年03月13日

新ルール発表


 ついに来年から施行される新しいルールが発表された。

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R&Aのウェブへ



 主だった変更は以下の通り。


 ボールが動く、動かされる系

 ・グリーン上、あるいは球を捜索中にボールやボールマークを誤って動かしても無罰

 ・自分が打った球が自分の体などに当たったときのペナルティをなくす


(過失によってボールが動いたり、方向が変えられてもそれは許しましょうという改正。いいね★★)




 ドロップなど

 ・ドロップを肩の位置からでなく、「ひざから上の位置」に変更

(ドロップの運不運を減らそうという改正。いいね★)




 グリーン上にて

 ・グリーン上で、ピンフラッグが刺さったままパットしても良い

 ・グリーン上のスパイクマークなどの修復が可能になる

 ・パットの線に触れてもよい(ペナルティ無し)

(長いパットはピンを刺したまま迅速にプレーできる。いいね★★★)




 ペナルティエリア

 ・ウォーターハザードを「ペナルティエリア」とし、ブッシュや岩石地帯などを含めた総称にする

 ・ペナルティエリア内のルースインペディメントに触れても無罰(ソールできる)


(詳しくはわからないけど、簡素化がいいね★★)




 バンカー

 ・ルースインペディメントに触れても無罰

 ・バンカー内で手やクラブが砂に触れても無罰(ただし、ボールのすぐ近くの地面に付けたりするのはダメ)

 ・バンカー内のボールをアンプレアブルとしてバンカー外にドロップすることが可能に(2罰打)

(初心者でも覚えやすく、プレーの迅速化に大きく役立つと思う。いいね★)




 その他

 ・アドレス後、キャディが後方に立って方向を確認することを禁止

(主にプロのプレーファーストに貢献。いいね★)




 プレーについて

 ・遠球先打ではなく、用意ができた人からプレー可能(レディゴルフ)

 ・ボールの捜索時間を5分から3分に短縮

 ・距離計測器を原則使用可に(今まではローカルルールでOKの場合に限り使用可だった)


(原則は遠球先打だけど、「お先にいきます!」という時に生意気と思われなくなるのがいいね★★★)




 さらに、去年の3月の時点で候補に上がっていなかったものが追加された。それは、

・二度打ちのペナルティを廃止(現行は1罰打)

(私のように二度打ちが得意な人間にとっては願ってもない改正!いいね★★★)




・OBやロストボールになった場合、2罰打で無くなった(あるいはOB担った場所)の近くにドロップできる!!

(ぜひそうなって欲しいと思っていたのですごく嬉しい。いいね★★★★★)



 特に最後の改正ポイントは画期的だと思う。なぜなら、暫定球もプレーイング4(前方特設ティ)も必要なくなるのだ!ゴルファーは良心に基づき、無くなった、あるいはOBになったであろう場所の近くからプレーできることになる。

 ちなみにプロの試合やエリートレベルの競技(JGAの翻訳のまま)ではこのルールは適用されないとのこと。日本アマとかそんなんだよね。クラブ競技などではどうなるのかは分からない。

 これは、大幅な時間の短縮、特設ティという日本独自のインチキルールの撤廃、そして特設から打つという後ろめたさと気恥ずかしさの払拭、さらには「自分に有利に振る舞わない」という、自分が正しいゴルファーかどうかの試金石にもなるという、一石何鳥もの効果がある素晴らしい改正だと思う。



 来年の1月1日から施行されるこのルールだが、最初は混乱や戸惑いが多くあるだろう。新ルールを利用してズルをするような人間もでてくるだろう。ひょっとしたら数年で廃止になるルールもあるかもしれない。しかし、定着すれば確実に時間短縮になるだろうし、初心者に優しい変更であるがゆえに活性化にもつながることも十分に期待できる。


 あと、距離計測器の使用可もなにげに嬉しい。便乗値上げがあるかもしれないし、今のうちに買っておこうかなあ。
posted by hiro at 19:16| Comment(0) | 規則(ルール)

2017年05月15日

松山のペナルティ


 プレーヤーズ選手権で松山がペナルティを課せられた。


 ボールがラテラルウォーターハザードに入った場合、幾つかの選択肢があるんだけど、今回彼が選んだのは、

 最後に境界線を越えた場所から2クラブレングス以内(でホールに近づかない場所)にドロップ

 だった。彼は(おそらく、だけど)最後に横切った場所と2クラブレングスの場所にティペグを刺し、その間にドロップ。そのボールが刺した2本のティペグの外に転がった(2回とも?)のを受け、「2クラブ以上転がったもの」と判断し、ボールをピックアップして2度めのドロップの位置へプレースした。

 しかし、ドロップした球が「2クラブレングス以上転がった」かどうかの判断は「ドロップ箇所(最初にボールが地面に接した場所)」から測っての話であり、最初に刺した2本のティは全く関係ない(ドロップする範囲を示しているだけ)。

 これを同伴競技者のグレアム・マクドゥエルが指摘し、インプレーの球を拾い上げたとして1ペナ。



 まあルールがややこしすぎる(救済の方法が複数ある、ワンクラブレングスとツークラブレングス、ドロップする範囲とボールが転がる範囲の違い)というのもあるけど、ドロップした場所から2クラブ転がる、というのはよくある状況だから、「ルールを知らなかった」「(きちんと)聞いたことがない」「それをやってる人もあまりいなくて・・・」(すべて松山談)っていうのはプロとしてどうよ、と思うんだけど。

 あれ、ということは、松山はそれまでずっと「ドロップ範囲を示す2本のティペグ」を越えたら「2クラブ以上転がったと判断」してたってことだよね。それはちょっと酷くないか。



 ただし、こういう事って、松山に限らず多くのプロに当てはまることなんじゃないかなと思うんだよね。プロゴルファーならルールについて精通していて当たり前、というイメージがあるけど、プロの試合ではややこしそうなら競技委員を呼び、その指示に従えばいいので自分で覚えなくても何とかなってしまう。

 あと、TVに映るような上位選手、有名選手ならともかく、優勝に絡まない無名の選手でギャラリーがほとんどいなかったら、試合でも結構適当に処理してるんじゃないだろうか(見たわけじゃないけど、可能性は高いと思う)。もちろん人によると思うけど。



 もちろん私も人のミスをしたり顔で指摘できるほどルールに精通してるわけじゃない(いや指摘してるやん)けど。少なくともルールブックを持ち、迷ったときや困ったときに紐解く癖をつけておくとだいぶ違うと思うんだけどね。

 っていうか、ルールを知らないと自分が損をするわけだから、自分のために知っとこうぜって話。
posted by hiro at 19:00| Comment(0) | 規則(ルール)