2019年06月15日

USオープン2日目を見て


 今年の全米(US)オープンはアメリカで最も有名なパブリックコース、ペブルビーチゴルフリンクスで開催されている。

 25年ほど前になるだろうか。実は私、このペブルビーチを数ヶ月掛けて何十回という頻度でラウンドしたことがある。しかし、本当に難しいコースだった。

 ティショットもグリーンを狙うショットも非常に高い精度が要求される上に、海からの風が吹くともう制御不能と言うかパーで上がるのが至難の業。バーディなんてとてもとても、という感じだった。

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 もちろんゲーム(PlayStation)での話だけどね。


 そんな難攻不落のリンクスコースで実際にプレーしている世界最強ゴルファーたちだけど、ショットはもちろんとしてグリーン上も大変見応えがあるよね。7〜8m以上のパットはほとんどがダブルブレイク、50cmでもカップを外す傾斜、かと思えば強気で行くとことごとく上を抜ける。つまりは「タッチとラインの両方が完全に合わないと入らない」パットばっかりと言うか。

 こういうパットを見てると、パッティングの真髄はやっぱりタッチ(距離感)なんだなあと思う。「真っ直ぐ打つ技術」「ラインを読む目力」は気合や経験で補えても、タッチを出すというのはやはり練習しかないんだろうなと。


 例えば、5mの距離からボールを10個転がし、前のパットをオーバーしないように揃える。

 逆に10球を少しづつ遠くへ止まるように打ち、10球目を3m以内に止める。

 カップに向かって打ったボールを最後まで見ないようにして、打った感触でオーバーかショートかジャストか当てる。

 1mぐらいの大きく曲がるラインを、最後の一転がりで入るように狙う。

 こんな練習を毎日してたら、きっとタッチっていうのが出てくると思う。でも、こういう練習は本物のグリーンでしかできないんだよなー。週2回でもやったらだいぶうまくなるんだろうなー。せめてラウンド前だけでも、こういう練習をしよう。したい。しろ。



 あ、全米オープンの試合結果についてはウェブサイトを御覧ください。
posted by hiro at 19:15| Comment(0) | トーナメント

2019年04月15日

勝ち方を知ってる


 休むと言った舌の根の乾かぬうちに更新。いや、更新するしかないでしょ。こんな顔見せられたら。(写真は公式サイトより拝借)

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 タイガーがやっと「彼がいるべき場所」に帰ってきた。メジャーの頂点という場所に。

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 自分のヒーローにグリーンジャケットを着せるP.リード。自分以上に嬉しかったに違いない。

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 クラブハウスへ向かう道でも子供のように吠えるタイガー。そりゃ嬉しいよなー。14年間待ってたんだもん。人生の三分の一だぜ。



 今回、初日から3日目まではタイガー・松山・金谷らを中心に、そして最終日は11時頃のネット配信からずっと、ほとんど全放送を目を離さず観戦した。眠いけど、100%カムバックしたタイガーをじっくり見ることができた。

 以前強かった頃のタイガーの強さは、「圧倒的な飛距離・レベルの高いアイアンショット・多彩なアプローチ・クラッチパットを入れる強さ・メンタル面でのタフさ、マネジメントの徹底」と穴がない状態だった。だから無双してたんだけどね。

 で、今回カムバックして思ったことだけど、飛距離のアドバンテージはあまり無い(飛ばないわけではないけど)し、アイアンはもっと上手い選手もたくさんいる。しかしアプローチの引き出しの多さは健在だし、絶対に入れたいパットを入れる確率も全盛期と遜色ない。いや、年齢による衰えを考えるとより凄みが増したと言うべきか。

 しかし何より、彼の一番すごいところは「勝つためには何が必要か知っていて、それを徹底して守り切る」という、いってみれば「ウィン・マネジメント」を他の誰よりも知っている点ではないかと思う。

 つまり、4日間72ホール終わった段階で他のプレイヤーよりも1打少なければいい、途中の数字にはこだわらない、バーディやボギーで一喜一憂しない、他のプレイヤーのことも(あんまり)意識しない、それが勝つことなんだよと。

 うーん、うまく説明できないな。攻めるところと守るところを徹底して決めてるというか、状況判断ができ、それをきっちり守る精神力があると言うか。



 例えば最終日の前半、5番パー4。フェアウェイのいい位置から2打目をミスし、ボールはグリーンに乗ったけど寄せようがない位置へ。この段階で、我々凡人は「あんなにいいティショットを打ったんだから、なんとかパーで上がりたい」「なんとか3パットせずに切り抜けたい」と思うはずだ。直前の4番でボギーを叩いているのでなおさらである。

 しかし、2打目が難しい地点に乗った段階で3パットボギーという結果を100%受け入れてプレーする。これはねー、できそうでできることじゃないよ。99%諦めてても、1%助平心が残ってればボギーで済まないのがゴルフだもんね。

 あと、そういう状況(ボギーが2ホール続いたり、トップとの差が開いたりしても)であっても、難しいホールでは徹底してグリーンセンターを狙い、パーを拾っていく。決して無理してバーディを狙いに行かない。そして、もったいないボギーを叩かない。

 つまりタイガーが一番すごいのは、ショット力でもパッティングの技術でもなく(いや、それももちろん世界トップクラスなんだけど)、セルフマネジメント能力なのではないかと。

 12番、モリナリのボールがクリークに捕まった時、右端に切られたピンに対して真ん中、いや左サイドに打っていった。あれを見たモリナリは「あ、今のこのオッサンには勝てんわ」と思ったんじゃないかな。これだけなりふり構わず、戦略的に勝ちに来る冷静なゴルファーはなかなかいないと思う。

 これ、例えば、モリナリとマキロイが優勝争いしてたとしたら、マキロイは一気に勝負を決めるためにピン狙いそうな気がしないでもない(あくまで例えです。マキロイ、ゴメンね)。でもそれは間違っているとかじゃなくスタイルの問題で、タイガーはあえてやさしいところに打って相手にとどめを刺すという選択をしただけ。ピンを狙うよりそっちのほうがダメージが大きいことを知ってるんだね。

 そして予定通り13番と15番でバーディを取り、16番も勝手知ったる安全ルートでバーディ。18番はボギーにはなってもほぼダボにならない選択肢を選んで予定通り?パー逃しのボギー。



 コースマネジメントならぬ、ウィン・マネジメントみたいなものがずば抜けてるんだよね。ただ、それを支えてるのは「思い通り打てるショット力、パット力」なのである。

 だから、素人がマネジメントだけ真似ようとすると大叩きの刑に処されることになる。ちょうど日曜日の私のように(100近く叩きました)。
posted by hiro at 18:24| Comment(0) | トーナメント

2019年03月23日

Tポイントゴルフトーナメント2日目


 国内女子プロツアー第二戦、Tポイントエネオスゴルフトーナメント。開催されているのは大阪のPGM系列である茨木国際ゴルフ倶楽部。ここ3年で4回ラウンドしたことがあるので、見ていて楽しい。

 茨城国際は東・西・北と27ホールあるのだが、今回は東と西の18ホールから9ホール「良いとこどり」をしてアウトコースを、北をインコースとして使用しているようだ。

 そのせいか、TV画面を通してみるとそれなりのコースに見える。実際はまあフツーの丘陵コースなんだけどね。距離も長くないし。

 しかし、グリーンだけはフツーじゃない。傾斜や面やマウンドや芝目やアンジュレーションがてんこ盛りで、グリーン周りからは場所によっては絶対に寄らないアプローチになったり、グリーンに乗っても3パットでいけたら最高って場所があったり、ダブルブレイクどころかトリプルブレイクなんかがあったりして、とにかく読みにくい。

 今回のトーナメントでは結構なスピードが出てるから余計に難しいと思う。スコアが伸びてないのはこのグリーンのせいじゃないかな。パットの名手でも首をひねってることが多いしね。5mを超えるパットは入るラインが60度ぐらいしか無い感じ。

 このグリーンのせいで、セルフとキャディ付きだったらハーフで3打ぐらい違ってきそうだ。ちなみに4回ラウンドした私のパット数は36・39・40・36。今年の秋にもラウンド予定だけど、次回こそ36パットを切れるよう頑張ろうっと。



 そうそう、試合は実力者の申ジエが5アンダーでトップ、ちなみに彼女は2日間平均30パット。2位は4アンダーで小祝さくら(平均31パット。以下同じ)、タイのS.ランクン(31パット)、上田桃子(32.5パット)の3人。やっぱりパットで苦労してるね。

 ちなみにパットの名手鈴木愛は2アンダーで7位タイだけどパット数は28.5。今週のフィールドで一番少ないんじゃないかな。流石だ。 
posted by hiro at 19:25| Comment(0) | トーナメント

2018年12月03日

日本シリーズJTカップと賞金王


 日本ツアーの最終戦、日本シリーズJTカップが終了した。これで日本ツアーは長いオフの期間に入る。


 遼がやっと優勝争いに絡み、小平が凱旋優勝し、その奥さんが大はしゃぎし、今平が初の賞金王に輝き、チェ・ホソンがジャスティン・トーマスも認めた(←ちょっと違う)というその変則スイングで話題をさらい、さてこれから!と思ったら全日程終了。

 まあ8月開催、12月終了みたいなミニツアーだから盛り上がって来たころ終了するのも仕方ない。私は男子日本ツアーのことをずっとクソミソに書いているが、シーズンが終了するとなると一抹の寂しさは感じるね。


 しかしいつ見ても東京よみうりの18番グリーンはエグいねー。あれだけのスピードを出したら、カップを切れる位置が全グリーンの四分の一ぐらいしか無いんじゃね?っていうか、乗る場所によったら寄せようがない(最高にうまく打ってカップの下数m?)っていうのは果たしてフェアなのかどうか。

 長年の決まりっていうか伝統というか慣習というか、「東京よみうりの18番はこんなもの」って皆知ってるからまだ文句が出ないけど、そろそろあのバカげたスピードを何とかしたほうがいいんじゃないかなあ。ツアー最終戦の最終ホールなのに、技術ではなく運不運で勝負が決まるのが正しいのか、そろそろ一度考え直したほうが良いと思うんだけどなあ。



 賞金王の話題に戻る。今年の賞金ランキング、30位まではこちら。

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 今平おめ。優勝1回での賞金王って42年ぶりらしいね。ちなみに42年前は青木功。スタイルはぜんぜん違うけど、どちらもしぶといゴルフをするのかもね。

 そして26歳での賞金王はなにげに史上3人目の若さらしい。1番は遼の18歳、2番は松山の21歳。この2人がいかに桁外れだったかがよく分かる。でも今平もそれに次ぐ能力を秘めてるってことだよね。

 余談だけど、上のトップ30の最年長は26位の谷口徹、50歳。彼の身長も170cm弱。今平は165cm。世界で戦うのは難しいかもしれないけど、細く長く戦うのには体があまり大きくないほうが良いのかもね(故障しにくいという点で)。


 彼の特徴でもある、「すべてのクラブを短く持つ」というのは低身長の私でも大いに参考になる。現に以前は短く持ってアイアンの調子が良かった時期もあった。その後なんとなくもとに戻っちゃった(短く持つとショートしそうな気がしてリキんでミスしたり、球が高く上がらなかったり)んだけど、賞金王へのリスペクトでもう一回短く持ってプレーしてみようかな。身長だけはほとんど一緒だから、きっと理にかなってると思うんだよなあ。
posted by hiro at 00:00| Comment(0) | トーナメント

2018年11月28日

タイガーVSミケルソン


 衛星放送でやってたタイガーVSミケルソンのマッチプレー。

 何に驚いたかっていうと18ホールの勝負で勝者に10億円!!敗者にはゼロ!(数億円の出演料はもらってるだろうけど)。桁が違う。庶民が一生働いても手に入れられない、つまり一生食っていける額を18ホールの勝負でゲットできるなんて、なんて夢のある世界なんだ!

 役所広司じゃないけど(宝くじのCM)、10億あったら余命30年としても年間3000万円ちょい。毎月250万円。家を買って、車を買って、ゴルフ部屋を作って、シミュレーションゴルフができるようにして、近隣のコースの会員権も全部買って、毎日ゴルフして・・・書いてて虚しくなってきたのでもうやめよ。



 その内容も、10億を取り合うにふさわしいいい勝負だった。終始ミケルソンが逃げ、タイガーが追いつき、追い越し、またミケルソンが巻き返し・・・という展開。ミケルソンの神懸かり的アプローチあり、タイガーの崖っぷちからのチップインあり、入りそうな超ロングパットありと内容も互角。マッチプレーで見ていて一番面白くないのはワンサイドゲームだから、そういう意味でも見応えがあった。さすが世界トップクラスの2人である。

 勝負は18ホールで決着つかず、暗闇の中、特設の「19番ホールパー3」で3度のサドンデス。タイガーがミスショットからパーを拾えば、ミケルソンはバーディパットが一筋外れる。

 タイガーが1mを超える、外れても全然おかしくないミケルソンのパーパットをOKすると、次のホールではミケルソンがタイガーの2mのパーパットをコンシード。10億円よりも、エンターテインメント性を優先させる。っていうか、10億円の試合を凡庸な結末で終わらせる訳にはいかない!という高いプライドを感じたよね。スーパーショット、あるいはバーディで勝負を決めるんだ、という。だからこそ、この2人が選ばれたのだろう。



 まあ2人にとって10億円は「ちょっとした大金」ぐらいの価値しか無いだろうし、その気になればそれぐらいはすぐ稼げるし、そんなお金よりも、勝負師として矜持ある姿勢を見せるほうが重要だ、と考えての行動なんだろう。

 ミケルソンは「動いてるボールをパットしちゃった事件」で、タイガーは女性絡みで、そう遠くない過去に「やっちゃってる」から、今回のコンシード出しあいで好印象を与えられたんじゃないかな。さらに多額の寄付が伴っている点も素晴らしいよね。宗教的なバックボーンがあるとはいえ、こういう大きな行事には寄付がつきもので、そういう意味でもこういうイベントは大きな価値があるよね。



 さて、ここからは完全に蛇足だけど、もし日本で同じようなマッチが企画されるとしたら、

出演者:松山英樹VS石川遼

賞金:勝者に1000万円、敗者に500万円

試合会場:フェニックスカントリークラブ

企画:電通

主催:某新聞社と某TV局

特別協賛:某大企業

協賛:某ゴルフ関連メーカー、某クレジットカード会社、某自動車会社、某飛行機会社

後援:JGA、JGTO、宮崎市、フェニックス・シーガイア・リゾート

トーナメントプロデューサー:戸張捷

実況:河村亮

ゲスト解説者:青木功・中嶋常幸・丸山茂樹

オンコースリポーター:羽川豊




 松山と遼くんへの賞金は1500万円。しかし、それ以外の人間や団体(特に上から4番目)には合計で数億円が流れるという構図になるのである。
posted by hiro at 10:42| Comment(0) | トーナメント