2020年07月29日

超上級者の戦略思考


 先日、ある上級者とご一緒させていただいた。60歳台半ばで、HDCP4を維持されている、本物の「上手い人」だ。いぶし銀というか、上級者が持つある種の凄み、独特の雰囲気を持っている。仮にDさんとする(頭文字ではない、念の為)。

 実はDさん、けっこう喋るのが好きな気さくなオッチャンで、ラウンド中ヘタクソな私に色々なことを教えてくださった。と言っても、押し付けるわけではなく、「まあ参考程度に聞いてほしいんやけど」的なスタンスで。

 そのDさんが仰っていたことで、心に残ることを。



 「バーディパットをショートさせたらあかん」

 私のショートばっかりしてるパットに、よっぽどDさんはイライラしていた(笑)ようで、まるで「論外」と言わんばかりの口調で(と言っても非難口調でも上からでもなく)アドバイスしてくださった。

 つまりこれはどういう意味かと言うと、上級者にとっては「バーディチャンス」は逃してはいけない、積極的に狙いにいかないといけないモノであるという意味であり、3パットボギーを恐れてバーディパットを寄せにいくような考えではそれより上へは行けないという戒めでもあるんだろうなと。

 ショットは無理したらあかん。ショットでバーディを取るのはリスクが伴う。でも、パットでバーディを狙わんといつ狙うねん?今でしょ?打つ前から3パットボギーを考えて何の得がある?ないでしょ?っていう意味なんだろう。

 自信がなくても、せめて最低限、カップに届くようには打たないと。そういうことを教えたかったんだと思う。



 スピンが効くアプローチをマスターすべき

 ニアサイドから、おおよそ20y以内のアプローチ。とりあえず奥でいいから乗せる、あるいはワンクッションを多用する。そして結果はほとんどボギー。そんな私のアプローチを見て、「スピンが効いて止まる球を覚えなあかんね」と。そして、そのためにはまず第一段階としてフェースを開いて打たんとあかんよと。

 ホントにそう思う。そういうアプローチが打てるようにならないと、20y以内から3打が普通になってしまい、70台なんて出せない。そういう練習をすべきだろう。

 ・・・でも、アプローチの苦手意識がなくなるのにもう少し掛かると思うので、それまではコースではフェースを閉じたランニングアプローチでチマチマ行きます。



 アプローチは「何ヤード打つ」と決めてその距離を打つだけ

 落とし所まで15yなら15y、37yなら37y。それだけの距離感で打つことだけを考えてスイングする。大変シンプルでわかりやすい。難しくもなんともない。ただ、この域に達するには当然、それなりの練習が必要になってくる。それが次。



 アプローチは1y刻みで練習した

 1yから2y、3y・・・という練習を繰り返す。そこまでして初めて、◯◯yを決め打ちできるようになるのだ。もちろんそのとおりに打てるとは限らないけど、「37y打つ」と決めて打つのと、「40y弱打つ」とか「35〜40yの幅で打つ」とか「40y打つけどオーバーする」と思って打つのとではぜんぜん違うってことはわかる。迷いがなくなるよね。

 もっとスゴいのが、この1y刻みを1つのクラブではなくアプローチで使う2つか3つのクラブで練習したという点。弾道や転がり方が変わってくるよね。つまり応用が効くということだ。上級者の練習はやっぱり桁違い。

 ここまで突き詰めるのは無理でも、せめて2つのクラブで5y刻みの距離感ぐらいはきっちり練習しないとね。いや、まずは10y刻みか。



 アプローチに使うクラブはPWか9番

 Dさんがゴルフを始めた頃はPWの下がSWで、アプローチはPWでするのが一般的だったらしい。その頃のPWは50度前後のロフトがあったと思われる。今でいうアプローチウェッジやギャップウェッジのロフトだよね。だから上げる、転がす、スピンを掛けるがやりやすかったんだろう。で、足を出したい時は9番で。

 この話の教訓は、無理に難しいSW使わないでも、アマチュアがラウンドするレベルのコースなら十分寄せられるよ。スピンも掛けられるよ。だから見栄張らないようにね。というところだろうか。ただ、このあたりは好き嫌いやどれだけ馴染んでるかということも関係してくるので一概には言えないけどね。



 あと、ゴルフに対する姿勢で決定的に違うと思ったのが、1つのホールでOBが何発出てもドライバーで狙い続けるというその矜持っていうか姿勢。この日のDさん、よっぽど調子が悪かったみたいで、暫定球の3連続とか4連続とかが何度かあった。でも、絶対ドライバーを離さないし、しかも同じ球筋で同じ打ち方(のように見えた)するんだよね。

 賛否両論あるだろうけど、なかなかできないことだ。自分のドライバーショットを信じているという、1つの美学だなと思った。私にはたぶん一生できないだろう。
posted by hiro at 18:42| Comment(0) | 目から鱗(開眼)
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