2019年04月15日

勝ち方を知ってる


 休むと言った舌の根の乾かぬうちに更新。いや、更新するしかないでしょ。こんな顔見せられたら。(写真は公式サイトより拝借)

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 タイガーがやっと「彼がいるべき場所」に帰ってきた。メジャーの頂点という場所に。

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 自分のヒーローにグリーンジャケットを着せるP.リード。自分以上に嬉しかったに違いない。

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 クラブハウスへ向かう道でも子供のように吠えるタイガー。そりゃ嬉しいよなー。14年間待ってたんだもん。人生の三分の一だぜ。



 今回、初日から3日目まではタイガー・松山・金谷らを中心に、そして最終日は11時頃のネット配信からずっと、ほとんど全放送を目を離さず観戦した。眠いけど、100%カムバックしたタイガーをじっくり見ることができた。

 以前強かった頃のタイガーの強さは、「圧倒的な飛距離・レベルの高いアイアンショット・多彩なアプローチ・クラッチパットを入れる強さ・メンタル面でのタフさ、マネジメントの徹底」と穴がない状態だった。だから無双してたんだけどね。

 で、今回カムバックして思ったことだけど、飛距離のアドバンテージはあまり無い(飛ばないわけではないけど)し、アイアンはもっと上手い選手もたくさんいる。しかしアプローチの引き出しの多さは健在だし、絶対に入れたいパットを入れる確率も全盛期と遜色ない。いや、年齢による衰えを考えるとより凄みが増したと言うべきか。

 しかし何より、彼の一番すごいところは「勝つためには何が必要か知っていて、それを徹底して守り切る」という、いってみれば「ウィン・マネジメント」を他の誰よりも知っている点ではないかと思う。

 つまり、4日間72ホール終わった段階で他のプレイヤーよりも1打少なければいい、途中の数字にはこだわらない、バーディやボギーで一喜一憂しない、他のプレイヤーのことも(あんまり)意識しない、それが勝つことなんだよと。

 うーん、うまく説明できないな。攻めるところと守るところを徹底して決めてるというか、状況判断ができ、それをきっちり守る精神力があると言うか。



 例えば最終日の前半、5番パー4。フェアウェイのいい位置から2打目をミスし、ボールはグリーンに乗ったけど寄せようがない位置へ。この段階で、我々凡人は「あんなにいいティショットを打ったんだから、なんとかパーで上がりたい」「なんとか3パットせずに切り抜けたい」と思うはずだ。直前の4番でボギーを叩いているのでなおさらである。

 しかし、2打目が難しい地点に乗った段階で3パットボギーという結果を100%受け入れてプレーする。これはねー、できそうでできることじゃないよ。99%諦めてても、1%助平心が残ってればボギーで済まないのがゴルフだもんね。

 あと、そういう状況(ボギーが2ホール続いたり、トップとの差が開いたりしても)であっても、難しいホールでは徹底してグリーンセンターを狙い、パーを拾っていく。決して無理してバーディを狙いに行かない。そして、もったいないボギーを叩かない。

 つまりタイガーが一番すごいのは、ショット力でもパッティングの技術でもなく(いや、それももちろん世界トップクラスなんだけど)、セルフマネジメント能力なのではないかと。

 12番、モリナリのボールがクリークに捕まった時、右端に切られたピンに対して真ん中、いや左サイドに打っていった。あれを見たモリナリは「あ、今のこのオッサンには勝てんわ」と思ったんじゃないかな。これだけなりふり構わず、戦略的に勝ちに来る冷静なゴルファーはなかなかいないと思う。

 これ、例えば、モリナリとマキロイが優勝争いしてたとしたら、マキロイは一気に勝負を決めるためにピン狙いそうな気がしないでもない(あくまで例えです。マキロイ、ゴメンね)。でもそれは間違っているとかじゃなくスタイルの問題で、タイガーはあえてやさしいところに打って相手にとどめを刺すという選択をしただけ。ピンを狙うよりそっちのほうがダメージが大きいことを知ってるんだね。

 そして予定通り13番と15番でバーディを取り、16番も勝手知ったる安全ルートでバーディ。18番はボギーにはなってもほぼダボにならない選択肢を選んで予定通り?パー逃しのボギー。



 コースマネジメントならぬ、ウィン・マネジメントみたいなものがずば抜けてるんだよね。ただ、それを支えてるのは「思い通り打てるショット力、パット力」なのである。

 だから、素人がマネジメントだけ真似ようとすると大叩きの刑に処されることになる。ちょうど日曜日の私のように(100近く叩きました)。
posted by hiro at 18:24| Comment(0) | トーナメント
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