2018年05月19日

ドライバーにこだわる


 ドライバーショットが自分のゴルフの基本、ドライバーへのこだわりは捨てたくない。どんなに調子が悪くても、隣のホールへ球が飛んでも、ドライバーでティショットを続ける石川遼。

 ・・・・なんて贅沢なんだろうと思う。



 プロフェッショナルとしてこだわりやプライドは大事だし、そこを妥協したくないという気持ちは、まあ、分かる。でも、パターやアイアンならともかく、ドライバーって・・・・。ドライバーを350y飛ばしてもバーディ取れないよね。ギャラリーからは「すげえ!」って言われるかもしれないけど。

 つまり、彼は「実」ではなく「花」を選んでるわけだ。例えるなら、歌手が「歌」ではなく「顔(人気)」を大事にしたり、芸術家が作品の本質ではなくアヴァンギャルドさを追求したり、作家や漫画家が自分の書きたいものにこだわって編集者の言うことを全然聞かない、という感じか。

 普通なら、プロが「実」ではなく「花」を選択するとどうなるか。そう、稼げなくなるんですねー食えなくなるんですねー路頭に迷うんですねー。

 理想と現実は違う。明日のご飯のために、そして家族を食わすために、世の中のプロフェッショナルは我慢をしたりポリシーを曲げたり下げたくない頭を下げたり自分のコダワリを捨てたりして、血と汗の滲んだ紙幣をゲットするのである。

 でも、スポンサーが付いてくれて、食べるものに困らず、予選落ちしようがずっと応援してくれるファンがいる彼は何の躊躇もなく「実」を捨てることができるのである。自分だけの「花」にこだわって予選落ちしても、なーんにも困らないのである。



 「いやいや、彼は持てるもの・選ばれたものであって、そういう事がフツーにできる境遇なんだし、こだわっても別にいいじゃん。それに文句をいうのは貧乏人で凡人のひがみ以外の何物でもないのでは?」

 たしかにそうかも知れない。そもそも大きなお世話。

 でも、プロゴルファーがドライバーや飛距離にこだわるのって、あまりにも幼稚、あまりにも稚拙じゃない?あれだけの才能があって、あれだけのスター性があって、やってることがお子ちゃまのワガママ。いちゴルフファンとしては歯がゆいというかもったいないというか情けないというか。

 何で松山と差が付いてしまったのか、なんでスポット参戦の小平に先に優勝されちゃったのか、原因はみんな知ってる。ドライバーの飛距離にこだわるという、無いものねだりをしているせい。アマチュアでさえ、ゴルフでいちばん大事なことの1つが「自分ができることしかをしない」と知ってるのに。



 「そんな事は百も承知で、それでも彼はドライバーにこだわってるんだよ。それが石川遼だし、それが彼の挟持なんだよ」

 うん。そうだと思う。だから、なんて贅沢なんだろうと思う。
posted by hiro at 11:24| Comment(0) | 雑文
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