2020年07月01日

悲しみの果て


 先日大阪GCで同級生のM岡くんとラウンドしたが、ラウンド後、2階の広いテラス(海が見えて、M岡くんお気に入りのスポットだそうである。ラウンド後にここで一服するのが最高。同感である)で色々と話をした。



 彼はずっとテニスをしているスポーツマンで、15年ぐらい前に本格的にゴルフを始め、わずか10年そこそこで片手シングルになり、クラブタイトルも獲得。私より何倍も努力を重ねた才能あるゴルファーだ。

 そんな彼が、しみじみと語った。「もう、上を目指すゴルフはいいかなと思ってるんです」と。どんなに努力しても、週3回ラウンドするツワモノ、体に恵まれた人、人生のすべてをゴルフに捧げられる人にはやっぱり勝てない。世の中には、いやうちのコース(大阪ゴルフクラブ)に限ってもそんな化け物みたいに上手い(そして恵まれた)アマチュアがゴロゴロいる。

 こちらが体調がいいときに、ギリギリまで我慢してプレーして、やっとそんな人たちに追いつけるかどうか。その人達に勝つため、必死にするゴルフって、だんだん「楽しくなくなってきたんですよ」

 「そろそろ、エンジョイゴルフでいいかなと」と彼は続けた。「笑われそうですけど、お気楽に嫁さんと一緒にラウンドしたりするのが良いかなあって」そういう彼の顔は、憑き物が落ちたようにさっぱりとしていた。

 私はそれを聞いて、批判する気持ちやバカにする気持ちにはまったくならなかった。当然だけど。生き方の問題だし、彼が考えた末の結論だし、なんと言っても彼は片手という1つの頂きを極めたのである。三大競技の一つも獲得した。でも正直に言うと、ちょっと寂しい気持ちにはなった。



 数日後。月例でダボとトリを連発し、失意の中帰宅する車の中で。私はふと「やっぱり筋力つけたりもっとストイックにトレーニングしたりしないといけないのかなあ。でも、そこまでしたくないし、できないなあ。何もかも中途半端だなあ。俺、何やってるんだろうなあ」という気持ちがよぎった。

 ひょっとしたら、M岡くんが言いたかったことと似ているのかもしれない。「絶対ゴールまでたどり着けないのに、中途半端では絶対勝てない人が何人もいるのに、そんな幻を追い求めて必死になってるのってアホみたいやなあ俺」と。



 世の中にはゴルフがしたくてもできない人がいる。私なんて恵まれすぎてる方だ。だから贅沢を言っていることはわかってる。でも、果たして本当に涙のあとには笑いが、悲しみの果てには幸せな日々が待っているんだろうか?
posted by hiro at 13:04| Comment(0) | 雑文