2020年05月12日

格言がいわんとする事


 ゴルフツアー中止に伴う特別番組がなかなか面白い。

 ディフェンディングチャンピオンにスポットを当てることが多いため、それなりに旬のプロが出てきて、リモートながら生の声が聞けたりプライベートが垣間見えたりする。浅地洋佑の奥さんめっちゃカワイイ。



 で、ダイヤモンドカップの特別番組でAONの名言みたいなものを紹介してたんだけど、

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 これは、20世紀初頭にイギリスの首相だったデビット・ロイド・ジョージの、

ハンデ30の人はゴルフをおろそかにする
ハンデ20の人は家庭をおろそかにする
ハンデ10の人は仕事をおろそかにする
ハンデ5以下の人は、すべてをおろそかにする


のプロゴルファー版(ジョージ首相のはアマチュア版)と言えるだろう。ジャンボがこの格言を知っていたかどうかわからない(たぶん知っていたと思う)けど、オチが効いていて本家よりも洒落ているね。



 ジャンボの挙げたこの数字、「年間平均ストローク」と考えればしっくりくる。

100を切るのに・・・は、ゴルフと本気で向き合うには片手間ではだめだということ。
90を切るには・・・は、ゴルフ以外の付き合いをしている暇がなくなるということ。
80を切るには・・・は、人生のすべてをゴルフに注ぎ込まないといけないということ。
70を切ったらというのは、賞金王になれたらという意味でしょうな(年間平均ストロークが60台ならほぼ賞金王)。

 上3つはアマチュアにも通じるけど、ジョージ首相の格言つまりアマチュアの場合は結論が全く逆だよね。

ハンデ5以下の人は、すべてをおろそかにする

 なんとなく言いたいことはわかる。この「すべて」とは「家庭と仕事と、さらに人生も」と考えるのが普通だ。人生を掛けてゴルフに取り組まないとHDCP5以下にはなれませんよと。それぐらいの必死さが必要ですよと。

 でも、「すべて」にHDCP30の人がおろそかにしていると唱える「ゴルフ」が再び入るとしたら。



 実は、ジョージ首相はゴルフが大好きではあったものの、腕の方はそれほどではなかったらしい。ウィキペディアによると「スコア100を切るのに四苦八苦し、ハンディも20を切ることはなかった」ということらしい。つまり、アベレージゴルファーだ。

 そうなってくると、この格言の真意がちょっと違ってくるよね。本人がHDCP20になれなかったということは、

ハンデ30の人はゴルフをおろそかにする・・・・私はゴルフに真剣に取り組んでいる。
ハンデ20の人は家庭をおろそかにする・・・私は家庭をおろそかにはしていない(だからHDCP20を切れないのだ)
ハンデ10の人は仕事をおろそかにする・・・私は仕事をおろそかにはしていない(だから以下略)

 そして、次の一文の真意はこういう事かもしれない

ハンデ5以下の人は、すべてを(再びゴルフをも)おろそかにする・・・

 家庭や仕事含むすべてのものを犠牲にするだけでなく、ゴルフの楽しさ、飛ばしの面白さ、仲間とジョークを言いながらのお気楽なラウンド、一か八かのリカバリーショット、そんな「アベレージゴルファーの楽しむゴルフ」を捨ててまで、スコアにこだわり、1打にこだわり、息が詰まるような集中力を必要とし、ときには心を病むようなゴルフなんてゴルフじゃない!!

 ということをジョージ首相は(やっかみ半分で)言いたかったのではないかなあと考えたり。ま、そう考える私もやっかみ半分なんだけどね。
posted by hiro at 19:58| Comment(0) | 雑文