2019年11月05日

笠りつ子の事件


 さて、笠りつ子の暴言事件である。

1,女子トーナメント開催コースで以前からバスタオル盗難事件が多発していた
2,それはいかんということでコースがバスタオルを用意しないことにした
3,それをLPGAは選手に十分に通達していなかった


という前段階があり、

4,笠りつ子がコースに対しバスタオルを貸してくれとお願いをした
5,コース側は断り、いざこざが起きた
6,笠りつ子がコースの副支配人に対し暴言(「頭が固い。死ね」)を吐く


 というふうに繋がっていく。


 現在6だけを取り上げられて批判が集中しているが、これら6つの事柄は個別に考える必要があると思うのだ。で、いちゴルフファンとして身内びいきがあることを承知で考察してみる。

 まず1。窃盗である。バレなければいい、こんなにたくさんあるんだから私一人ぐらいなら問題ないだろう、という考え方は完全に間違っている。コースのタオルを持ち帰るゴルファーは、ラウンドにおいてもズルをする。つまりゴルファー失格、人間としてもダメな部類である。つまり、今回の騒動の根本に「一部の女子プロゴルファーのモラルの低さ」と「教育できていないLPGAの責任」という問題が隠れている。


 2。あるコース関係者が、「確かにバスタオルの盗難はあるが、それは女子プロに限った話ではなく普段でも起こっていることであり、女子プロで特別に盗難が多いということではない」と言ったらしい。

 しかし、一般営業でバスタオルの貸し出しを禁止することはできない。なぜなら、普段バスタオルを使うのは一般ゴルファーという「お客様」だからである。

 一方、女子プロゴルファーは「コースを提供していただき、そこでプレーさせてもらう」という立場であり、力関係で言えばコースのほうが上か、せいぜいがビジネスパートナーとして対等の立場であろう。さらに女子プロの場合、入浴後のバスタオル使用ではなく、ラウンド前に風呂場の脱衣所を「わざわざ使わせてもらっ」てストレッチをする時、下へ敷くマット代わりに借りるものである。

 つまり何が言いたいかというと、今まではコース側の厚意で女子プロにバスタオルを貸していたという事だ。借りるほうが無理を言っていたわけだ。それなのに持って帰るのは恩を仇で返す行為であり、そういう意味で、バスタオルを貸し出さないという決定は無理なものではないと考える。


 3。きちんと通達していたのかどうか。ここはポイントの1つだろう。笠りつ子がこの通達を知らなかったのなら、「今までは何の問題もなく貸してくれていたのに、なぜそんなイケズをするのか。こんなに頼んでいるのにバスタオルぐらい貸してくれてもいいじゃないか。頭が固い」と笠りつ子が考えるのは少しは、あくまで少しは理解できる。

 しかし手放しで擁護できないのは、上にも書いたようにバスタオルの貸し出しはコース側の厚意であり、女子プロは「貸してもらっていた」という立場であったということだ。それを理解できていなかった笠りつ子の思い違いは、プロの傲慢さと言われても仕方がないところだろう。

 ちなみに通達を笠りつ子が知っていたとしたら、擁護できる点は1%もない。

 さて、その通達である。ここでは報道の通り、通達が十分になされていなかったという報道が真実であったとして考えるが、SNSや通信手段が発達している現在において、こういう変更を通達するのは昔よりはるかに簡単になっているはずだ。それこそLINE一発で済む話だ。

 そんなことすらしていなかったLPGAも、怠慢で仕事をきちんとしていないという誹りは免れないだろう。まあこのあたりははっきりとした話がわからないので、これ以上の考察は止めておく。



 そして4以降はひとくくりにして考える事にするが、「バスタオルを貸し出さないという通達を知らなかった笠りつ子が、今まで通り化してくれないコースとトラブルになり、最終的に「頭が固い、死ね」という言葉が出てしまった。

 ここはいくら女子プロファンの私であっても擁護できない。その時コース側(副支配人)とどんな状況で、どんな言い合いがあったにせよ、言ってはいけない言葉であったという一点は覆らない

 ところで、ある信頼できる筋からの情報によると、「しね」という言葉は熊本弁で「勘弁してほしい」という意味があるそうだ。よって、標準語の「死ね」ではなく、「頭が硬いな、もう勘弁してよ!」と本人は言いたかった可能性もある。しかしそういう弁明をしても言い訳、言い逃れに聞こえるため黙っていると。

 もちろんこれが事実でも、受け取った側が「死ね」と言われたと捉えたとしたらやはり不注意で済まされる問題ではない。


 しかし、だ。これをもって笠りつ子の人格攻撃をしたり、「いつもそんな言葉遣いをしているんだろう」となじったり、引退だ、シード権剥奪だと騒ぐのはやりすぎというかちょっと違うだろと。そういうお前は生まれてから一度も人にひどい言葉で罵ったりしたことがないのかと。そもそもお前は女子ゴルフ界を統率する神なのかと。

 このあたりはネットリテラシー(インターネットを正しく理解し使用するスキル)の欠如から起こる問題なので本質ではない。安全な場所から石を投げるみたいなもので、こういうバカどもの意見をいちいち気に病む必要はないと思う。

 本人は反省し、コース関係者にも謝罪し、LPGAの処分を待っている状態なんだから、あとはゴルフファンは静かに待っていればいいと思う。



 しかし笠りつ子って熊本の坂田塾出身だよね。規律を重んじる坂田塾で教わっていても、ちやほやされてスポンサーが付いて自分の周りで何千万円もの金が動くようになるとつい慢心してしまうんだろうなあ。

 ゴルフ以外でお金の苦労や将来の苦労などもそんなにしてないだろうし、狭い世界しか知らないでなった30歳なんだから一般世間の30歳とは違うだろうし。自分がどれだけの人に支えられてゴルフができているか、なんてあんまり考えたことないんだろうなあ。

 塾長にもう一度しっかり叱ってもらって、一回り成長して、感謝の気持を持って、また帰ってきてほしいなあ。
posted by hiro at 11:03| Comment(0) | 雑文