2018年06月22日

ミケルソン事件・謝罪


 ミケルソンが謝罪文を発表した・・・・・

I know this should've come sooner, but it's taken me a few days to calm down. My anger and frustration got the best of me last weekend. I'm embarrassed and disappointed by my actions. It was clearly not my finest moment and I'm sorry.

 もっと早く謝罪すべきだったと思うが、気持ちが落ち着くまでに数日必要だった。先週末、私は怒りとフラストレーションが限界を超えてしまった。自分が取ったあの行為は恥ずべき事であり、自分自身に失望もしている。あれは明らかに正しい行動ではなかったし、本当に申しわけなく思っている。


 謝るのかよ、ミケルソン。擁護した俺がバカみたいじゃん・・・・


 まあ、そう言われて改めてあの動画を見てみると、確かに投げやりな感じで球を打ったような気がしないでもない。でも、擁護したからいうわけではない(本当はある)んだけど、色々なパターンが考えられると思うんだよね。


 1,あの事件の日は本当に「2ペナを払ったほうが有利だ、戦略的だ」と思いながらやったが、あまりにも反響や批判が大きくなったので考え直してみるとやっぱり自分の行動が軽率だったと思い、謝罪文を発表した。(当日のコメントも謝罪文も本心)

 2,あの事件の日は本当に「2ペナを払ったほうが有利だ、戦略的だ」と思いながらやったし、コメントを発表した現時点もそう思っているけど、あまりにも反響や批判が大きくなったのでとりあえず立場上謝っておこうと思って謝罪文を発表した。(当日のコメントが本心で、謝罪文はポーズ)

 3,あの事件の時は酷いセッティングに相当むかついていて、ついカッとしてあんな行動を取ってしまった。でもその時はそうコメントするのは格好悪いしUSGAへの批判にもなるので当日は「戦略だった」とウソをついた。でもやっぱり本当のことを言ってきちんと謝るべきだと思い直し、謝罪文を発表した。(当日のコメントがウソで、謝罪文は本心)

 4,あの事件の時は酷いセッティングに相当むかついていて、ついカッとしてあんな行動を取ってしまった。でもその時はそうコメントするのは格好悪いしUSGAへの批判にもなるので当日は「戦略だった」とウソをついた。でも批判が大きくなったのでとりあえず謝罪文を発表した。(当日のコメントも謝罪文も本心ではない)



 まあ普通に考えれば3なんだろうね。でも、それだと最終日に13番でパーを取った時の喜び方、はしゃぎ方がいまいち説明つかないような気もするんだよね。だって、3日目のコメントがウソだったのなら、次の日は淡々とプレーするような気もするし。あのはしゃぎっぷりは「どうだい!俺は正しいんだぜ(USGAが間違ってるんだぜ)!みんなもそう思うだろ!!」っていう無言の主張だったような気がするんだよね。

 それに、彼はとっさに嘘をついたりポーズだけ謝罪するようなプレイヤーじゃないと思うんだけどなあ。だから、単純に1が正解だったりしてね。まあ、だとしてもミケルソンの軽率な行動の尻馬に乗った私も軽率だったということで。
 
posted by hiro at 12:12| Comment(0) | 雑文

2018年06月20日

ミケルソン事件・続き


 ミケルソン事件はあちこちで取り上げられているが、その9割までが批判だね。まあ確かに褒められた行為じゃないのはわかるけど・・・ミケルソンだから2ペナだけで済んだとか(有色人種だったら失格だろ的な)、インチキ野郎だ、とか・・・。

 しかし、プロゴルファーのコメントを見てると、いけないことだろうな、と言いつつも「気持ちはわからないでもない」という意見が多かったのが印象的だった。それだけコース(グリーン)がとんでもなかった、ということかな。つまり、一部で言われている「USGAへの抗議のためにやったのでは?」という意見も多少の信憑性があるかもしれないと。

 その証拠に、因果関係はわからないけど3日目が終わってからは思い切り水撒いてたもんね。


 っていうか、ゴルフというスポーツを愚弄する行為だ、猛省すべきだ、っていう人に一言言いたいんだけど、ピンハイにナイスショットを打っても高い確率でグリーンをこぼれたり、ちょっと強めに入ったパットがグリーンを転がり落ちるだけでなくバンカーに入るような、

クソのようなセッティングをしたUSGAこそゴルフの本質を歪め、プレイヤーを愚弄してるんじゃないのか?愚行という人は、USGAのセッティングに対しては愚行だとは抗議しないのか?


 ちなみに佐藤信人プロはミケルソンの行為に「違和感がある」としつつも、この原因がUSGAのセッティング(ピンポジション)にある可能性は否定できない、とはっきり書いている。流石だ。



 最終日、同じ13番でパーを取ってガッツポーズをしたミケルソンに対し、ギャラリーはイーグルを獲ったかのような拍手を送った。つまり、

jojo_dio.jpg

 ギャラリーにとってはこういうことなんだろうね。でも、識者(功も名もある有名人)にしたら「権威側への反逆」なんだからそりゃあ批判したくもなるよなあ。


 えっと、批判してる人は「権威側」で「頭が固い」という意図で書いているのではありません、念の為。
posted by hiro at 12:41| Comment(0) | 毒舌

2018年06月19日

ミケルソン事件


 その事件は3日目、13番グリーン場で起こった。

 ミケルソンが打った下りのボギーパット(5打目)はわずかに強く、カップを超えてなお転がる。一度止まりそうになるも、フロントサイドの下り傾斜にまで転がり、このままではグリーンをこぼれ落ちてしまうことは確実。

 前代未聞の出来事が起こったのはその直後。ミケルソンは小走りにボールに向かい、そしてまだ転がっている最中のボールをヒット(6打目)。

phil2018.jpg

 完璧に打ち返されたボールはカップをなめてあわや入りそうになるも、結局またカップ上までボールは転がり、これも入らず(7打目)、8打目でカップイン。しかし規則14−5(プレーヤーは、自分の球が動いている間はその球をストロークしてはならない)により、2打の罰が付き、結局10ストローク。


 動いているボールを打ってしまう、しかも全米オープンという舞台で、それもミケルソンというスタープレーヤーが!倒置法。


 で、ホールアウト後、この行為についてミケルソンは意識的に行ったことをマスコミの前で公表した。すなわち、「あのままボールが落ちていってその場所からプレーするよりも、ペナルティを受けるほうがベターだと判断して行動した」とのことだ。「以前からやりたかった」「早く次のホールへ行きたかった」とも。

 確かにこの日の13番ではグリーン手前へ転がったボールがまるで意志を持っているかのように転がり続け、グリーンを外れたりバンカーに入ったりする事件が何度も見られていた。おそらくミケルソンもこの日のグリーンの硬さや速さ、カップの位置などから、とっさにヤバイ!と思ったのだろう。



 この行為について、メディア(アメリカも日本も)、識者、コメンテーターなどは一斉に非難。曰く「ナショナルオープンを汚す行為だ」「品性に劣る」「棄権して謝るべきだ」「スポーツマンシップに背く」「愚行」「前代未聞のルール違反」「目を疑うまさかの行為」「悪びれる様子もなかった」「失格にすべきだ」「キャリアの汚点だ」「大人になれ」「笑うしかない(アンドリュー・ジョンストン)」など。まあ当然だよね。あ、一緒に回ったアンドリュー・ジョンストンのコメントは批判じゃないね。実際笑ってたもんね。

 地上波で解説していたトバリショー氏も「影響力のある選手がこういう事をすると子供が真似をする。そういう意味でも非常に残念」とコメントしていたが、青木さんとマルちゃんは事の是非にはあまり触れず、ただただ「驚いた」というふうなことを言っていたような気がする。



 で、私の意見なんだけど・・・・「愚行」か「称賛」かと言われたら「愚行」なんだろうけど、そこまで目くじら立てることなのかなあと思うんだよね。びっくりはしたけど、きちんとペナルティ払ってるんだし、ルールの悪用でもなんでもないし。

 実際、グリーン手前かバンカーに転がり落ちた場合、次が6打目になるので乗せて2パットで8、3パットしたら9。しかし、転がってる球を打って直接入ってたら8ストロークで済む。つまり彼は転がっている球を打ったほうがストロークを節約できる可能性が高いと考えて行動したと思うのだ。結果的には裏目に出たし、彼らしい大胆な(というより厨二病っぽい)行動だけど。

 いや、寄せワンだったら7じゃんという人もいるけど、その確率は極めて低かったと思う。だとすれば、ペナルティを食らっても少なく上がりたいと思うのは当然。なりふり構わずストロークを減らしにいく。プロの鏡じゃないか。




 ホームコースの梅6番はグリーンまできつい打ち上げになっていて、そのグリーンはきさいちで一二を争うぐらい受け傾斜が強く、おまけにおわんを伏せたような形をしている。グリーン左サイドはほんの少しのラフ、その外はカート道で、カート道のすぐ外はOB。

 下の写真はグリーンの左奥から見たものだが、ピンが右に傾いていることでもわかるように星印のあたりからはグリーン左サイド(写真では右)へ強烈な下りで、しかも相当左へ切れるラインである。

ume_06_green.jpg

 ここからパットをオーバーするとどうなるか。そう、グリーンをこぼれてカート道に乗り、OBになる可能性があるのである。OBにならないまでも、40y〜50yぐらいは平気で手前(写真では奥)に転がり落ちてしまうのだ。

 この状況で、打った瞬間「強い」と感じたら走っていって転がってる球を打つことはありうるか検証してみた。打つパットはミケルソンと同じ5打目、つまりボギーパットとする。

 もし転がった球がOBだったら次のパットは7打目となり、トリプルボギーの可能性は残る。でも1パットで入る確率は低いし球もなくなっちゃう。高い確率で2パットでダブルパーの8(+ボール1個ロスト)だろう。

 40y〜50yバックしてしまったら次で乗せて6オン、2パットなら8。しかしピンが見えないぐらいの打ち上げなので寄せるのは至難の業だしオーバー(ピン奥)はもっと悲惨だ。よってあまり突っ込めず、長いパットが残りがち。そうなると3パットの可能性が高くなり、おそらく高い確率で9(+グリーン手前2往復という羞恥プレー)。


 さて、ここで2ペナ覚悟で転がり落ちそうな球を打ち返したらどうなるか。転がっている球を打って(6打目)、その後のパットが入ればトリプルボギー+2ペナで9。もしそのままカップインすれば8。

 ほら、やっぱりやる価値あるやん!!!(実際にやる勇気があるかどうかは別にして)



 というわけで、ごる日々的には、ミケルソンのやった行為は「愚行」ではなく「高度な戦略」とさせていただきます。

 っていうか、どこぞのあいつみたいに、マナー違反するやつとかよりも何万倍もプロらしいと思うけどね。
posted by hiro at 09:31| Comment(0) | 雑文