2018年01月10日

違うと思う


 日本ゴルフ協会(JGA)はプロ・アマチュア含めて日本のゴルフ業界のトップに立つ団体である。組織の目的は、

「当協会は、我が国ゴルフ界の健全な発展と普及を図り、もって国民体育の向上、社会・文化の発展並びに国際親善に寄与することを目的とする。」

 とある。HDCP管理、ゴルフルールの管理、日本オープン等のトーナメントの開催、ナショナルチームの統括、ジュニアの育成などその活動は多岐にわたり、まあ日本のゴルフの元締めといったところか。



 去年の11月、そのJGAの専務理事である山中博史氏が日経新聞(ウェブ版?)で以下のような記事を書いた。(以下、青字はその記事からの抜粋)


日本のゴルフ存続の危機 いま私たちにできること

 と題されたその記事では、まず、

 少子化とともに、年々ゴルフ人口が減っていることは皆さんもご存じのことと思います。

 と始まるのだが、出だしの大前提からおかしくない?ゴルフ人口の減少は少子化とあんまり関係ないと思う。山中さんは「だから(減るのは)不可抗力なんだ」と思いたいんだろうけど、完全に責任転換。

 どれくらい減っているかを説明した後、
 
 目を引くのは、ゴルフ人口の高齢化です。(中略)ゴルフ人口の半数以上は60代以上だということです。

 しつこいようだがゴルフ人口の高齢化と少子化は似て異なるものだ。高齢化は、何十年も現状に甘んじ、長期戦略としての「ジュニア育成」や「若者が気軽にゴルフをできる環境の整備」を怠ってきたJGAの責任である。少子化した結果高齢化したわけではない。

 で、今になってやっと日本ゴルフ協会(JGA)でもこうした事態を深刻に受け止めていますって、20年遅いよね。せめてバブルが崩壊してゴルフ場がどんどんつぶれていた時期に手を打たないと。もうほぼ手遅れです。

 特に力を入れているのはどうやったら「若者がゴルフをやるようになるのか」「親が自分の子供にゴルフをさせようと思うのか」「ゴルフを始めた人が辞めずにプレーし続けるようになるのか」です。

 そうです。競技人口の底上げをしないとどうしようもないんです(怒)。今頃になって慌てているのは滑稽だけど。で、そのためにどうするのかというのが、

 そのためには世界で活躍する選手、スターを育てることが欠かせません。

 錦織圭、藤井聡太、羽生結弦などの例を出し、スターが出る→競技人口が増える→活性化する、って、おいおいおいおい、それ本気でっか?ここまで来て他人任せの運任せか?スターが出てきたら競技人口増えるって?どこまでおめでたいんだ?っていうか、これ、ブラックジョークか何かですか?

 ちーがーうーだーろー!!!

 日本のゴルフが根本的な問題として抱えている、権威主義、排他主義、事なかれ主義、プレーのしにくさ、ハードルの高さ、ジュニアや若者への冷遇、ジジイのスポーツというイメージの払拭、そういう環境整備と地道な啓蒙活動をしないことにはどうしようもないだろうが!!!

 会議室の椅子にふんぞり返ったお偉いさんが、名門コースのゴルフこそが正しい、下々の者は河川敷でちまちまゴルフしとけ。そういう風に考えている特権階級意識をなんとかせんとあかんのだろうか。だから何十年も掛かるし、手遅れだって言ってるんだよ!!

 ゴルフ存続の危機を前にしてアマチュア管轄団体とか、プロ協会とかいっている場合ではありません。日本のゴルフ界を挙げて、オールジャパンで選手を育てる態勢が必要なのです。

 そのオールジャパンに、既得権益を守るためにことごとく反対してきたのがあんたたちじゃないの?本気で改革しようと奮闘してきた若者や革新勢力をさんざん踏み潰してきて、今さら何言ってんだか。

 さらに続く。

 そしてよい選手を育てるためには、よいコーチが必要です。(中略)JGAでは15年末からオーストラリアのヘッドコーチを務めていたガース・ジョーンズ氏を招き、コーチング専門職の立場から指導してもらっています。(中略)我々としては、ジョーンズ氏のような優秀なコーチを全国各地区に配置できればよいのですが、そのためどうしてもコーチの養成と予算が必要です。

 はいまた出ました他力本願&金さえ払えば解決するだろうという思考。ジュニアが回れるコース、ジュニアが格安で練習できる練習場、スナッグゴルフ普及のために学校などと地道に折衝して少しづつ裾野を広げていく、ゴルフという文化を根付かせる、そういう努力をする気はないのねふーんあっそうバカじゃね?

 コーチを呼ばれて喜ぶのはごく一部の限られた、そして恵まれたジュニアたちだけであって、そんなものはゴルフ人口を増やす要因になるはずがない!まあスタート地点から全部考え方が間違ってるんだから仕方ないけど、

 選手の強化とゴルフ存続の危機はまったく別の問題!!そんなことすらわからんのか?頭大丈夫?

 しかも。その足りない予算を、あろうことか、

 そこで、JGAではプロ団体や、他のゴルフ団体と一緒になって寄付金を募ることにしました。

 お前らが何年かかっても撤廃できないゴルフ場利用税をずっと真面目に払って貢献してきた、一般ゴルファーにさらに金出せって?もうどこまで厚顔無恥なの?

 目標としては年間2億5000万円から3億円くらいを次世代ゴルファーの育成資金としてつくっていきたいと考えています。

 どうせ三分の一は役員報酬で消えるんだろ?であと三分の一は広告代理店が吸い上げるんだろ?っていうかそもそもあのね、たった3億で何ができる?3億ぐらいだったら今までさんざん甘い汁吸わせてきた

 電通や博報堂に出させたらどうや?2億や3億、あいつらにとったらはした金やろ。




 山中専務理事さん、あなたが結局言いたいことは、「いまゴルフ業界は大変」「スターが必要」「そのために優秀なコーチが必要」「でもそれにはお金がかかる」「だからみんな寄付してね」って事だよね。

 じゃあお前らは何すんねん。

 スナッグゴルフの器具を全小学校に行き渡るようにするとか、学習指導要領の体育にゴルフを組み込む努力をするとか、学生がもっと気軽にゴルフできるようバックアップするとか、薄暮プレーをジュニアや初心者に開放するとか、チンピラみたいなプロゴルファーを矯正するとか、

 もっともっと、額に汗してやるべきことがあるんとちゃうんか?

 呆れてものも言えんわ。
posted by hiro at 11:44| Comment(0) | 毒舌