2016年10月04日

2016年ライダーカップ

 アメリカ男子ツアー(プレーオフ)はマキロイの劇的逆転優勝で終わった。日本女子オープンは15歳のアマチュアが若さあふれるショットとパットで勝った。東海クラシックは今後が期待できる若手一番手の片岡が中堅の池田勇太や谷原を下して優勝。


 しかし、見ていて萌えたし燃えたのはライダーカップである。国(地域)を背負って戦う重圧と、そこでベストパフォーマンスを出す精神力、そして勝ったときのカタルシス。

 そりゃ背中に数億人背負って戦ってるんだからアドレナリンも出るしドライバーも曲がるし1mも外す。でも、だから逆に20mが入ったりもするわけで。

 それを考えると自分だけのために戦う試合なんて勝っても負けても全部自分で背負うだけなんだから、気が楽だよね。ゼニがかかっているプロなら多少はアレだけど。



 キャプテンだったデービス・ラブIIIとダレン・クラークのインサイドワークも今回は見事というか適格というか、お互いに「名将」っていう感じだった。アメリカチームはとにかく「勝つためには何をすればいいか」という事を考え抜いたピックだったようなきがする。タイガーやババ・ワトソンが入れば盛り上がるのは間違いないけれど、彼らは今回裏方にまわった。

 とくにババは世界ランク8位だったのに、自分よりランクが下のファウラー、ミケルソン、ウォーカー。クーチャー、ホームズ、ケプカ、クーチャーなどに出場を譲った。いや、本人が譲ったのかどうか知らないけど、それでも裏方として立派に戦ったことは、試合が終わった後の彼の涙を見ているとよく分かる。



 それにしても今回は個人戦で良い試合が多かった。

 何といってもパトリック・リードとマキロイ。お互いに一歩も惹かず、重戦車同士の戦いを彷彿とさせた。地の利を活かしてリードがまず一勝。

 両エースと言っていいスピースとステンソン、不調のスピースをよそに渋いステンソンが取り返す。

 ファウラーとローズの戦いも見応えがあった。最終18番までもつれ、ファウラーが覚醒。ミケルソンとの初日のフォアサムで彼が学んだものは大きかったろう。

 ミケルソンとガルシアの夢のようなマッチ。お互い1mmも引かず、ベストパフォーマンス対意地で分け。フィストバンプ合戦だったね。

 フィストバンプと言えばスネデカー。リードよりも、マキロイよりも吠えてた(笑)。あんなに熱い男だとは思わなかった。アメリカの松岡修造と呼ばせてもらおう。

 ダスティン(世界ランク2位)はクリス・ウッド(同32位)に順当勝ち。でも1UPだからこれもいい試合だった。

 そして最後の男(キャプテンピックの最後の1人)、ライアン・ムーアがウエストウッドを逆転勝ちで下したとき、アメリカが4大会ぶりにカップを奪還する事が決定。


 酷いヤジもあったし、あまりに露骨なアウェイの洗礼にマキロイが挑発するようなシーンもあったけど、終わってみれば素晴らしい3日間だった。誰もがベストを尽くし、良き勝者と良き敗者が生まれた。


 いやー、だからゴルフは素晴らしい。
 
posted by hiro at 18:19| Comment(0) | トーナメント