2016年07月20日

鰯の頭も

 鰯の頭も信心から、という言葉がある。

 普段なら生ゴミでしかない「イワシの頭」も、有難がって飾り立てた時には信仰の対象となりうる、というふうな意味である。節分の日にイワシの頭を柊の小枝にさし、戸口に飾って魔除けとしたところからこの言葉が生まれたらしい。

 さて、ゴルファーは、この「鰯の頭」をありがたがる人が多いような気がする。古くはジャンボが装着して大ブームとなったこんなのとか。

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 先発品はだいたいが数万円ぐらい。無茶苦茶高くはないけど気軽に買える値段でもなく、サラリーマンからするとやや贅沢で、自営業のオッサンにするとちょっとした虚栄心を満足させてくれる絶妙な価格設定。

 まあブームになると何十種もの類似品が3分の1〜10分の1の価格で出てきたりするんだけども。


 あと、ちょっと前だったらこんなのとか。

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 シリコンブレスレット。猫も杓子もありがたがって付けてたよね。本当に効果があるのなら流行り廃りなく、何年たっても使われてると思うんだけど、まあ流行には勝てないか。シリコン汚れるしね。

 あと、この手のものならこれを忘れちゃいけない。

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 石川遼、有村智恵、デビッド・レッドベター、多くのプロ野球選手・・・立派な広告塔のお陰でさぞ売れたでしょうなあ。


 断っておくが、こういう製品を使って「体が楽になった」「飛距離が伸びた」「スコアが良くなった」というのは否定しない。科学的根拠がなくても、その人にとって効果があればそれは「良い製品」だからである。世の中にはそういう幸せを素直に享受できる人がいて、それは大変幸せなことだと思う(皮肉で言ってるのではありません)。

 なぜなら、「鰯の頭も信心から」ということわざは、英語では次のように言われるから。

Miracles happen to those who belive in them(奇跡はそれを信じる人にのみ起こる)

 そう、ゴルフには奇跡が満ちている(競技でアンダーが出ることは私にとって完全に奇跡である)。だからイワシの頭にも十分に価値がある(人によっては)。




 ちなみに、私にとっての「鰯の頭」は、

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 ひこにゃん・・・・ではなく、アリアハンのタルの中から見つけた「ちいさなメダル」である!これでマークしたら、どんなに長いパットもどんなに複雑なラインでもバッチリ!すべてのパットが入るようになるのである!








・・・・3回か4回パットしたら、だけどね。
posted by hiro at 11:59| Comment(0) | 雑文

2016年07月19日

キャプテン杯予選・2回めの挑戦

 138億年前、スタートホールのティグラウンドでいきなり3連続OBを打ったキャプテン杯予選が今年もやってきた。ちなみに138億年前のラウンドでは、

 OB・・・7つ
 3パット・・・4つ
 寄せワン・・・3つ
 バーディ・・・なし
 スコア・・・36オーバー144(1.5ラウンド)


 今年はどうだったかというと。

 OB・・・1つ
 3パット・・・1つ
 寄せワン・・・6つ
 バーディ・・・2つ
 スコア・・・13オーバー121(1.5ラウンド)


 想定目標スコアは竹41、梅40、松40の121だったから、結果には大々満足。138億年前のリベンジなる。



 今回の戦略は、「上級者と同じことをしない」、つまり一番ヘタな人間として、難しいホールは最初から「ボギーが私のパー」と考え、積極的にボギーを取りに行くという事。

 もちろん、「全ホールミスショット上等」という基本姿勢はそのまま。ミドルアイアンなんてトップしてグリーンの近くまで行けばOK。結果的に寄せワンが取れたら万々歳。

 とにかく謙虚に目立たず入れ込まず、淡々と27ホール回るという作戦だった。



 スタートは難易度の高い竹コースから。

 1番、緊張のティショットは何とかきちんとあたってくれた。左ラフ。しかし左足上がりの2打目はチョロに近いトップ(笑)。3打目でエッジまで飛ばし、2パットボギー。

 2番パー3はボギーホールだったけどバンカーからホームランしてダボ。早くも借金2。

 ところが3番(ボギーホール)でいいショットが2つ続き、偶然バーディが来てこれで息を吹き返す。 

 4番パー5、ティショットがフェアウェイバンカーのあごの近く、脱出させて4オン2パットボギー。また借金1。

 5番寄せワンのパー。

 6番、240y打ち下ろしのパー3。ボギーで良し。花道までのクラブで右グラスバンカー、何とかグリーンに乗せ、2パットボギー。借金1のまま。

 7番も難しいボギーホール。ティショットは左引っ掛け、2打目はレイアップ、3打目で乗せて2パットボギー。悪くない。

 8番打ち下ろしパー5、ティショットはカート道にあたって300y飛ぶ。2打目4Wで残り20y地点へ、そこからピン下3mに、入らずパー。

 9番池越えの打ち上げ、392yだけど実質410yぐらいあるパー4。当然ボギーホール。ティショットはこすり球で距離が出ず、2打目は180y打ち上げ、7Wでグリーンサイドバンカーに。3mに寄るも入らずボギー。

 42で借金1。まあでもこんなもんだ。チョロもあったし。


 そのまま狭くて短い梅コースへ。梅はハマれば30台、OB連発したりショートゲームがミスれば40後半もあるという厄介なコース。

 出だし3ホールは2オーバーの予定が奇跡的に良いショットが続きパーが3つ続く。しかしパーを取りたい4番パー5で3打目をトップしてのボギー。

 5番もパーのはずがファーストパットを打ちすぎて3パットボギー。計算通りいかないね。

 6番パー4、2打目のアイアンショットをまたトップするも結果オーライでグリーンオン、2パットパー。ツイてる。

 7番パー3は花道を狙い、なんとか寄せワンでパー。

 8番は難易度の高いパー4。無理せずティショットをレイアップ、2打目は200y打ち下ろし左足下がり、花道でいいやと思ったらU4が会心の当たりでピンハイ3mにオン。でも外してパー。でも上出来。

 9番パー5は3打目をダフり、アプローチは3mにしか寄らず、しかしこの下りのパットを外しても39だから良いか、と思って打ったら偶然入ってくれてパーを拾う。

 梅は2オーバー38。出来過ぎ!しかしまだまだ油断ならない。ここからが本当の勝負だということは私が一番よく知っている。



 昼食を摂り、広くて距離のある(3502y)松コース。出だし3ホールと距離の長い8番はボギーでいい。

 1番2打目5アイアンはトップしてグリーン手前(想定内)、アプローチはピン上2m、下りのパットは思った以上に曲がってボギー。でもOK。

 2番241yパー3。ここは2回に1回左にOBを打ってしまうホール。1オンを狙わず、5アイアンでフェアウェイへ。ウェッジフルショットでグリーンセンターに打ち、2パットで予定通りのボギー。

 ちなみにHDCP5のN氏はドライバーのコントロールショットで1オン2パットパー。同じくHDCP5のS氏はアプローチを失敗してダボ。HDCP8のI氏は2オン2パットボギー。うん、計算通り。

 4番409yパー4。打ち上げなので実質430y。当然ボギーがパーホール。左ドッグレッグなのでスライサーの私は打ちにくく、よく左引っ掛けが出るホール。考えもせずドライバーを持ったのが間違いだった。右サイドラフでいいや、と思ったら、カート道で大きく跳ねて右突き抜けOB。打ち直しはフェアウェイ200y地点のグラスバンカー。必死でトリプルボギー。やっちまった。

 取り返そうと思うな、粛々と1打1打打っていくだけだ。と自分に言い聞かせ。

 4番パー5。ティショットは天ぷらで2打目はレイアップを余儀なくされ、3打目もグリーン手前。アプローチはピン下5mに、カップをかすめるも入らずボギー。ここまでパーなし。ズルズル行ってしまうのか?

 5番でティショットがやっと当たり、2打目145y打ち上げ、6アイアンか7アイアンかで迷い、6を持つ。これがピン下6mにオンし、やっとパー。

 6番は普段なら8アイアンか9アイアンを持つ短めのパー3、しかしこの日はフルバックで165yある。左や奥はOB。6アイアンで左カラー、9アイアンのランニングはトップ目に入ったのが功を奏して80cmに寄る。寄せワンパー。ラッキー。

 7番も2打目をダフって手前ラフ、しかし50度の転がしが1mに付いてくれて再び寄せワンのパー。これ、ひょっとして、

 アプローチの練習の成果が出てる?

 8番パー5.打ち下ろしとはいえ594yアゲンスト。ティショット今日イチ、2打目4Wも今日イチ、大事な3打目7アイアン。左サイドのピンに対して右サイドを狙ったんだけどちょっと引っ掛けてピンを刺す。なんという結果オーライ。ピン上2m。入ってほしいけど大事なのはきちんとストロークすること。そう思って打ったらカップ左端からなんとか入ってくれた。値千金のバーディっす(いや結果オーライだって)。

 最終ホール356y打ち上げのパー4。ここまでスコアは全然計算してないけど、大叩きしなければたぶん大丈夫、っていうか予選に通るとか通らないとかじゃなく、パーを取るとかボギーで抑えるとかじゃなく、あくまで

 自分のゴルフに徹すること。

 ティショットは絶対に入れてはいけない左バンカーを避け、スライス球でフェアウェイ右サイド。2打目奥のピンに対し大きめの5アイアンを持つが、ダフって手前ラフ。まあこれは想定内。

 3打目、ピンまで30yのアプローチ。今まで散々苦労してきた、8年間苦しんだ、ゴルフをやめようと真剣に考えたこの距離のアプローチ。

 50度でちょっとフェースを開いて構え、「肩をしっかり回して、その回した上半身をキープしながら、グリップがへそを向いた形でグリップを戻す」ランニングアプローチ。

 カップ横40cmに。1パットパー。神憑り的にうまく打てた。偶然だけど。

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 予選は(たぶん)3位通過。来週の決勝も同じ気持で回ってきます。あと、松の3番と竹の3番は短いクラブでティショットする!
posted by hiro at 12:05| Comment(3) | 競技

2016年07月18日

2016年全英オープン終了


 いやあ今年の全英オープンは名勝負だった(この後結果に触れます。ご注意ください)。








 初日から絶好調を維持するミケルソンと、彼をぴったりマークする、メジャー無冠のヘンリック・ステンソンとの一騎打ち。残り79人はほぼ蚊帳の外。こんな全英オープンも珍しい。

 しかしパットってあんなに入るもんなんだねー。2人とも3m-5mぐらいのバーディパットポンポン決めてたよね。1mすらろくに入れられない私にしたらこの2人は神だと思ったよ(いやそれお前がヘタなだけ)。しかも1人が入れればもう一人が入れ返すという展開。

 で、勝ったのはメジャー無冠のステンソン。2回3パットボギーがあったけど、それを補って余りある10バーディってあんたそれ化け物ですか?

 でも、ステンソンって40歳なのに世界ランキング6位だったんだね。スエーデン出身でどちらかと言うと地味な選手(っていうか我々にとってあまり馴染みのない選手)だけど、これほどの選手がメジャー取ってなかったんだから世界は広いわ。

 ただ、ステンソンもすごかったけどミケルソンはやっぱり絵になる男だねえ。人気あるのも頷ける。見ているものの期待に応えるだけでなく、そのさらに上を行く。メジャー最終日の優勝争いの中ノーボギーと、14番(?)のスーパーパー。鳥肌モノ。



 さて、一方(はい出ますよいつもの毒舌)。

 決勝に残った日本人選手2人の動向だが、池田勇太は13オーバー72位タイ、市原弘大(34歳)は18オーバー79位タイで終了。

 市原は5月のミズノオープンで2位に入り今回の出場権を得たが、国内での優勝経験もなく、もちろんメジャーも初参戦。その市原でさえ、決勝2日間の不甲斐ない成績に「悔しい、技術が足りない」と言っているのにだ。

 我らが(元)選手会長様のほうはというと、青木プロからのインタビューに腕組をしながら「さっぱりした顔」でこう答えた。

 「苦しいゴルフだったが、得たものはあった」
 「全米プロ、オリンピックに向けてしっかりやれた」
 「思い出の(1ページならぬ)半ページぐらいにはなりましたかね」


 勝つ気どころか、物味遊山ですか。13オーバー、トップと33打離され、決勝のフィールドでブービーに近い成績出しといて「しっかりやれた」ですか。「ダボを叩いても引きずらないように頑張った」ですか。

 あまりにも「志」ってものが低すぎやしませんかねえ勇太プロよ。

 技術で勝てないのは仕方ない。フィールドに慣れてないのも、リンクスのゴルフが過酷なのも仕方ない。でも、日本を代表する、オリンピックを見据えたプロが試合で大叩きして「いい経験ができた」って。

 嘘でもいいから悔しい顔しろよって思うんですが。

 「同じプロなのに、自分が情けないし悔しいです」「日本と世界の差を改めて痛感しました」「こんな事ではいけないと改めて思いました」「日本ツアーがぬるま湯なのを改めて感じました」ぐらい言えんか?っていうか、オリンピック云々って言ってるけど、

 33打差付けられたステンソンにリオでいい勝負できると思ってる?


 ま、どーせオリンピックでも「いい経験をさせてもらった」的なことを言うんだろう。でもね、その時は

オリンピック強化費はお前に「いい思い出」を作るために出されてんじゃねー!!

 と叫ばしてもらうからな。




 蛇足。最終ホールでパーパット決めて72位タイキープできたぐらいで

 ドヤ顔でガッツポーズすんな恥ずかしい。
posted by hiro at 12:39| Comment(0) | トーナメント

2016年07月16日

全英オープン予選終了

 今年もヴァンゲリスの音楽に乗って全英オープンが帰ってきた。



 今年の会場はセント・アンドリュースやカーヌスティ、ロイヤルドーノックなどがある東海岸とは反対側、西海岸のロイヤルトゥルーンのオールドコース。すぐ近くにはプレストウィック。ああ死ぬまでに一度は行きたい。

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 セント・アンドリュースと同じく、写真の一番左上(北西)が1番と18番、そこから南東方向に一方通行の18ホールである。

 初日は天候も穏やかで影がくっきり、全英っぽくない絵だったけど、そんな中、齢46にしてスイング改造に取り組むフィル・ミケルソンが圧巻のノーボギーで8アンダー。2日目天候が穏やかだった午前スタートというラッキーを活かし、2つ伸ばして単独トップで折り返す。

 ありあまる才能があって、グランドスラムに王手をかけている、富も名声もあふれるほどある、世界有数のプレイヤーでさえ、さらに先を目指して貪欲にうまくなろうとする。まさに努力の天才。俺も死ぬ1日前まで上手くなる努力を続けたいと思う。凄えぜミケルソン。



 ところが午後。リンクスは大荒れの天気に。「1日に四季がある」って言われるけど、この日のロイヤルトゥルーンには四季だけでなく梅雨と台風が来た。

 その台風にやられたのが午後組の松山(2日目の成績は+7)、今平(+8)、谷原(+8)。台風にやられなかったのに予選を通らなかったのが宮里優作(+3)。ある意味、期待を裏切らない男である。やっぱり沖縄の平和的な血がそうさせるのかねえ。

 でも世界トップクラス(ババ・ワトソン、ジョーダン・スピース、ジャスティン・ローズなど)は成績を落としながらも踏みとどまったんだから、やっぱり地力の差は思っている以上に大きいよね。



 しかし、あの暴風雨と言っていい状況で切れずにプレー続けられる精神力はさすが世界トッププロと思うと同時に、そんなトッププロでも思い通り打てなくなる、メンタルでやられる、打ち急ぐ、前のプレイヤーのミスショットに影響される、前のホールのミスパットを引きずるんだからやっぱりゴルフは難しい。

 いや、「やっぱりゴルフは面白い」、だね。
posted by hiro at 18:27| Comment(0) | トーナメント

2016年07月15日

傲慢

 以前教えてもらっていたT辺プロ曰く。

 ゴルフは調子が悪いのが普通の状態で、調子が良いのはたまたまにすぎない。

 また、イギリスの詩人、カラーカラ・ニドウーチ曰く。

 絶好調はスランプの前兆。

 さらに、ロシアの哲学者アーサー・イチオ・ビーニハツは言った。

 ゴルフはうまくなったと思った瞬間からヘタになっていく。

 そして、日本を代表するゴルフ評論家、木々虎雄(十数年ぶりに登場)氏は

 ゴルフ最大の敵、それは傲慢

 と言った。


 そう、いい気になっていると途端にしっぺ返しが来るのがゴルフ。

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 調子がいい時にクラブを替えたり、歳を考えず連日練習に行ったり、ラウンド前日に練習したり、調子がいいから何も考えずに気持ちよく振ったら球も気持ちよく飛んで行くだろうなんて傲慢にも程があるよね。

 反省。

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posted by hiro at 19:12| Comment(2) | ラウンド