2016年05月31日

手首とグリップ


 手首とグリップは違う。場所からしても違うし、働きも違う。でも、この2つを別に考えることって難しいと思うんだよね。

 手首をゆるゆるにしてグリップをガチガチに握ることはできるのか?逆に手首を固めつつ、グリップをゆるく握ることは可能なのか?なんか難しい気がする。両方固める、あるいは両方ゆるめるのは出来そうだけど。

 だから、働きは違えど、手首とグリップは密接に関係している事は明らかだ。


 つまり私が何を言いたいかというと、

「手首ゆるゆるとグリップゆるゆるって同じ?それともぜんぜん違うの?」ということなのだ。


 まずはグリッププレッシャーから考える。

 サム・スニードの名言に「グリップは小鳥を両手で包み込むように握れ」というのがある。つまりグリップを握る手(指)は抜けそうなぐらいふんわりと持て、ということだ。それは正しいと思う(できればの話だが)。でもね、アマノジャクな私は思うんだ。

 グリップがそんなにゆるゆるだったらスイング中に絶対ずれるし、なによりインパクトでヘッドが絶対に当たり負けするよね、と。

 いや、インパクト付近ではグリッププレッシャーが自然に強くなるのでそれでいいのだよ、という説もある。でも、タイガー・ウッズは「スイング中グリッププレッシャーを変えるな」という。かのジャック・ニクラウスは「そこそこしっかり握る」と言っている。さらに、中部銀次郎に至っては「指によって(握りの)強さを変える」という。誰が、いや何が一体正しいんだ?

 ただ1つはっきりしていることは、「グリップはガチガチに握ったほうがいい」というプロや上級者はほとんどいないということだ。



 では一方の手首について。手首を固めて打つ打ち方はある。ショットのバリエーションとしてもあるし、笠りつ子などに代表される「ノーコック打法」もそうだ。つまり「手首ゆるゆる」は必須ではないと思われる。

 しかし、すべてのショットで、あるいは普通のスイングで手首をガチガチに固めて打つというのはやっぱり違うと思うし、笠りつ子にしても「手首を使っていない」のではなく「あまり使っていない」あるいは「使っていないように見える」だけで、ガチガチに固めているわけではないと思う。

 つまり手首のほうは「適度に柔らかく」というのが正解だと思われる。



 ここで最初の命題に戻る。「手首ゆるゆるとグリップゆるゆるは同じなのか?」

 手首の柔軟体操をするとき、じゃんけんの「グーの形」でする人はいない。指を軽く開き気味に脱力して行うはずだ。試しに「グー」で手首を揺すって欲しい。すごくぎこちなくなるか、まともに揺すれない。

 つまりグリップをガチガチに握ると手首を柔らかく使うことはほぼ不可能になる。



 というわけで、結論が出たようだ。

 「手首を適度に柔らかく使うために、グリップはゆるめに握る」

  最終的に大事なのは手首の柔軟性。しかし、それを実現するために意識すべきなのは「ゆるめのグリップ」という事になる。「手首を柔らかく」=目的、「グリップを柔らかく」=手段、ってわけね。

 だから逆に、手首をある程度固めた打ち方をする時は、「手首を固定しよう」と考えるのではなく、グリッププレッシャーを強めればいいのだ。



 意識するのはグリップ(プレッシャー)。手首は意識しちゃダメ!(たぶん。自信はない)
posted by hiro at 10:21| Comment(0) | 目から鱗(開眼)

2016年05月30日

ミズノのウェッジ、MP-R5Wの使用感


 2週間前、私は日記にこう書いた。

 昨日の12時のヒット数、「1417800」つまり141万7800hitと下二桁にゼロが並ぶキリの良い数字だった。珍しいなと思ってたらなんと今日は「1,418,000」つまり141万8000hitと下三桁にゼロが。これは瑞兆に違いない。ホールインワン保険増額しとこう。

 そして今日。なんと142万ちょうどという、ゼロが4つも並ぶという快挙(?)。マジでホールインワン出そう。あるいは全ホールパーでパープレー?こんなことが1ヶ月以内に起こるなんてちょっと珍しいよね。今後、もし150万ちょうどが出たら世界から核兵器がなくなると思う。


 さて本題。

 ウェッジをワイドソール・ローバウンスのMP-R5W(56度)に替えて約1ヶ月。今までのボーケイSM4(バウンス11度・58度)とどう変わったか。まあイップス野郎のインプレなので話半分程度に聞いてね。

 一番大きな違い、それはMP-R5Wのほうが明らかにミスに強いという点。特にダフリに強い。だいぶ手前から入ってもワイドソールが滑って玉を拾ってくれるし、よっぽど酷い打ち方をしないとチャックリしない。まあ俺の場合はそれでもチャックリするんだけど。

 その代わりトップが増えたかな。今までよりちょっとヘッドが軽く感じる(元々バランスD3だけどシャフトを短くしたので実際はD2〜D2.5になってると思われる)分、手が悪さをしてるのかもしれない。今鉛を貼るかどうか考え中。

 フルショットはあんまり得意じゃない(それはクラブじゃなくお前がへっぽこなんだろ)。75yぐらいだけど、この距離は50度でコントロールしたほうがいいかも。

 逆に、ヒールを浮かせたパット打ち(パタローチ)は打ちやすい。トゥが肉薄になってるためか打感はいまいちだけど、ポコンと球が上がってくれるしスピンも掛かる。距離感も出しやすいような気がする。

 しかし、一番違和感があったのがバンカー。バウンスで砂を爆発させる今までのボーケイとだいぶ感じが違うんだよね。一覧表にするとこんな感じ。

mp_vs_vokey.gif

 えー、自分の下手さは棚に上げて話をします。

 距離感。ボーケイは小さめのスイングならそれなりに、しっかり振ればしっかり飛んでくれた。でもMP-R5Wの場合、出すのは出せるけど短い距離が難しい。

 一番違和感があるのがボールの高さ。ローバウンスのせいか、砂の下をくぐってだるま落とし的なイメージで球が飛び、高さがでないんだよね。ボーケイならヘッドスピードを上げると球が上がってくれたんだけど、MP-R5Wでこれをやるとただ距離が出るか、ホームランしてしまう。

 で、ホームランするということは抜けがいいのかというとそうでもなく、フェースを開いてもあんまり抜けはよくない。打ち方も悪いんだろうけど。鋭角的に入れたらダメなんだろうなあ。

 もちろん一般的なあごの高さなら問題ないんだけど、あごに近かったりするとちょっと不安。

 もう少し打ち方を研究(練習)するか、バンカーだけハイバウンスのウェッジで打つかだね。



 結論。バンカーを除き、MP-R5Wはアプローチが簡単になるクラブ(なのにカッコイイ)のでよかった。
posted by hiro at 12:25| Comment(0) | 道具

2016年05月28日

古典的正答

 休日。いつものようにラウンドし、早めに床についた真夜中。

 ふとただならぬ気配を察し、目を覚ます。するとベッドのすぐ横にこの世のものとは思えない何者かが立っているではないか。夢かと思ったが、どうやら違うようだ。するとまだはっきりしない頭の中で声がした。

 「私はゴルフの女神。あなたのゴルフに対する人一倍の情熱、それをたたえるため、今日はあなたに贈り物を与えにきたの。今からいう二つのうちどちらか一つ、欲しいものを選びなさいな」

goddess.jpg

 眠気がいっぺんに覚める。これって星新一とかのショートショートによくあるやつじゃん!降って湧いた幸運に興奮する私。

 「1つめはOBが出ない手袋よ。ただしその手袋は必ず両手にはめること」

 「2つめは絶対に3パットしないパター。ただしそれは長尺パターなので、アンカリングしない打ち方を自分で工夫しなさい」


 おお、マジっすか!まんま小説。なるほど。どっちも平均スコアが確実に数ストローク縮まるな。でも。

 OBが出ないのは魅力だが、両手手袋は初心者みたいで格好悪いなあ。パターかなあ。でも今さら長尺パターは使いたくないしなあ。仲間にいじられそうだなあ。

 私は悩んだ。すると女神はにっこり微笑んでこう言った。

 「そう、お気に召さないのね。ではこういうのはどう?」

 「1つめは全く疲れることのないスパイクシューズ。ただしその代わり、18ホール歩くこと。カートに乗った瞬間その効力は永久に消えるわ」

 「2つめは平常心を保つキャップ。かぶっている間はあがることも、緊張することも、リキむことも、怒りに我を忘れることもないわ。ただしその代わり、絶対に水に濡らしてはいけなくてよ。洗濯などもってのほか。天日干しはぎりぎり許してあげる」


 うーん、プレー中はともかくインターバルもすべて歩くのは大変だし妙だよなあ。でもキャップは臭くなりそうだなあ。

 「あの女神様、キャップにファブリースかけるのはダメですか?」

 「ダ・メ・よ」

 「やっぱり・・・」

 うーんどうするか・・・・すると女神は小さなため息をついて続けた。

 「仕方ない子ね。じゃあ、こんなのはどう?」

 「1つめはグリーンフォーク。これを使うことで、1ラウンドで一度だけ、どうしても入れたいパットを念じて入れることができるわ。どんなに長いパットでもね。ただしその代わり、必ず18ホールで72個のピッチマークを修復すること。できなければその瞬間、効果は消える」

 「2つめは一本のティ。それを使うことで自分が打ちたいと思った方向に完璧に打ち出せるようになるの。ただしその代り、距離感に関してはズレが3倍になるわ」


 勝負どころの、絶対入れたいパットが入ったら気持ちいい。でも1ホール4個のピッチマークを治すのはけっこう大変だよな。すぐ忘れそうだし。ティはなくなったらショックだろうな。うーん・・・

 1分ほど考えるが結論はでない。ちらっと女神の顔を見ると、こめかみがピクピクしているのが暗闇でもはっきり分かる。

 「まだ決められないの?もう。優柔不断はゴルフの敵よ。じゃあ最後。とっておきのを出してあげる」

 「1つめは世界トップレベルのゴルフの才能。あたかも歩くかのごとくゴルフスイングができるようになるわ。ただしその代わり、ショットの練習を1回最低200球、しかも毎日欠かさず行わなければその才能はたちどころに消えるわ」

 「2つめは世界トップレベルの肉体。もちろんゴルフをするのに適した筋肉やしなやかさを持っている。何百球球を打っても、何日連続でラウンドしても音を上げない体ね。ただしその代わり、1日も休まずスクワットと腕立て伏せと腹筋を100回行うことが条件よ」


 すごい話だ。1つ目なら今からでもシニアプロになれる可能性があるだろう。ただし今の生活や仕事を投げ打ってになる。妻は絶対反対するだろうなあ。

 2つ目でも自分のゴルフは劇的に変わるだろう。腰痛も、痛風も、手首の痛みも、ゴルフ肘も、すべて気にしなくて良くなるだろう。でも毎日のトレーニング、キツイよなあ。

 ・・・さて、どうする?

















 私は少しの間考えて口を開いた。 「せっかくですが女神様、今のまま、素晴らしい仲間たちと週1回ゴルフができれば私は後は何もいりません」

 女神はにっこりと微笑む。

 「素晴らしいわ!その答えを私は望んでいたの」

 どうやら正解を引いたらしい。まあこういう話はえてして多くを望まないってのは正解だからな。これでひょっとしたらもっと良い贈り物が・・・

 女神は、笑顔を浮かべたまま言った。

 「そんなあなたには、これからもず〜っとゴルフと楽しめるよう、どんなに努力してもアプローチイップスが治らないようにしてあ・げ・る(はあと)。じゃあね!ふふふふっ」

 「えっいやあのちょっと待って・・」と慌てる私を尻目に、女神はふっと消え、あとは暗闇。





(今日5月28日はゴルフ記念日なんだそう。記念に拙いノンフィクションを。オチがありきたりであんまりいい出来じゃないけどそのへんはご容赦を)
posted by hiro at 19:44| Comment(0) | フィクション